元暗殺者は、鬼狩りとなるようです。其ノ弐【鬼滅の刃】

ただいま！ ページ43

あの後、普通に帰ってきた。


いやね？さすがに昼間に帰ってきたから鬼とは遭遇しなかったよ。


まずはカナヲをお返ししなければ…((


花屋敷に着き、コンコンコンとノックをするとカナエが出てきた。

あ、良かった…任務に行ってなかった…


「あら、Aじゃない！」

『ただいま、カナエ。思った以上にカナヲ借りちゃった…ごめん、でも稽古はちゃんとつけたよ！』

「別に大丈夫よ。そうだ。時透くん達が寂しがってたから、早く帰ってあげたら？」

『え、2人任務に行ってないの？』

「さっき帰ってきたのよ」

『そっか。じゃあ行ってくる！』

「行ってらっしゃ〜い」


ニコニコと手を振るカナエの隣で、カナヲを小さく手を振っていた。

軽く手を振り返すと、カナヲの顔が少しだけ笑った。


本当に少しだけだから、分かりにくいけれど…



月屋敷の扉を開けて、『ただいま』と言うと、奥から時透兄弟が走ってきた。


「「おかえり！姉さん！！！」」



……カナヲばかり可愛い可愛いって言っていたけど…二人も十分可愛い…((



『ごめんね、長引いちゃって…』


「大丈夫だよ！」

「姉さんが休めるなら、俺達待っていられる」


『ふふ、ありがとう』


二人の頭を撫でると、無一郎は満面の笑みを浮かべ、有一郎は少し照れながら笑った。

自室の襖を開けて、しばらく二人と話し込んでいると、無一郎が思い出したかのように「そうだ姉さん」と言ってきた。


『どうした？』

「あの…新しい刀…見せて貰えないかな…？」



おずおずと無一郎が上目遣いで聞いてくるものだから、危うく意識が飛ぶところだった((


だって可愛いんだもん！(迫真)



『良いよ。前の刀とは形が変わってね。七支刀みたいな形になったの』


「へぇ…！見して見して！」


前のめりになりながら少しずつ迫ってくる無一郎を有一郎が止めて「俺も見て良いかな」と聞いてきた。


『もちろん！あ、多分刀の色に驚くと思うよ』



そういうと、二人の目は期待に満ちた。


……やっぱり言わない方が良かったかな…

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