元暗殺者は、鬼狩りとなるようです。其ノ弐【鬼滅の刃】

真実 ページ25

《そう。あなたのボスは心夜(みや)と言ってね……暗殺組織のボスの顔だけではなく、人口キャパシティの研究も行っていたのよ》

『……っ…もしかして……』

《そう。私は心夜にお願いをして、人工キャパシティの被検体になった…あなたに耳飾りを渡すために、親として子を守るために……！》


だから耳飾りを持っていたんだ…


《結果は成功。初の人工キャパシティとなった私は、心夜の計らいであなたに宿ることになった。これでいつか耳飾りを渡せると思ったわ》


……あれ？ちょっと待って？



『なんで…すぐ渡さなかったの？』


《……キャパシティが発現したのは心夜に引き取られてすぐの事……つまり鬼化した私に投げつけたはずの耳飾りを異能生命体が持っていたら怖いでしょう？私はそれを避けたかった。だから…完全に耳飾りの事を忘れた後に、思い出してくれたらと思ったの。まぁ…思い出してくれ無さそうであったら、そのまま私が持っているつもりだったわ》



『そっか…………ありがとう。私、ツクヨミ神楽を反動なしで出来るように頑張るよ…だから、刀鍛冶さんに刀を頼もうと思う…！』



《そういうと思って…刀を渡していないのよ》


……さすが母親というところだろうか…私の考えを把握している…



《それと！話せることは全て話したから、私のことは母親と思わずに、アリスと思ってちょうだいね！これ以降、私も話さないから！…今は、あなたの相棒でありたいの。母親としての最後のお願い…聞いてくれる？》



『わかった。でも……その前に、どうしてmadのキャパシティが使えないのかな…』



《それは多分…私が人工キャパシティだからじゃないかしら？だからキャパシティ使用者同士という判定になっていないんじゃない？》



『あ〜…なるほどね……うん。スッキリしたよ。じゃあ……戻っていいよアリス』


そういうと、母…いや、アリスは消え去った。



……ありがとう…それと……さようなら。

痛い…いや本当に痛い…です……→←母様

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