元暗殺者は、鬼狩りとなるようです。其ノ弐【鬼滅の刃】

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『すみません。ここ最近、人が居なくなったりとかしていませんか？少し人探しをしていて…』


「ん？人か……あっ……い、いや、なんでもない。別に人が居なくなっていたりはしてないぞ」



『……そうですか。ありがとうございます』



ここもハズレか…


妙だな。里の人達に聞いても全員知らないという。


にも関わらず…言葉を詰まらせる奴が多い。



これは…何かあるな。



そして、夕方になってしまった。



『義勇。何か分かった？』


「いいや。全員知らないと言っていた」


『そっちもか…』



しばらく二人で仮説を立てていたら…刹那、鬼の気配を微かに感じ取った。



「どうした？」



『…義勇。向こうに鬼がいる。多分里の人達は鬼に脅迫されているんだ』


「…そうか。(鬼がいるなら)急ぐぞ」


錆兎〜！やばいよ！私義勇とちゃんとお話したいよ！




私は、少しづつ強くなって行く鬼の気配を辿りながらとある屋敷へ着いた。



……少し匂いを嗅ぐと…爆発した後に香る独特の匂いや、薬品の匂いがした。



しかし、屋敷はとても綺麗な状態であった。



そして……とても強い鬼の気配。



上弦の弐ほどまでは行かないが、強い気配を感じる…


強くて上弦の陸。弱くて上弦の弐か…



『相手は十二鬼月の予感がするよ。気を引き締めていこう』


「そうだな」



中へ入ると…先導してくれていた義勇が消えた。


気配もしない…


転送系の血鬼術か…？


……それに鬼の気配に混じったこの気配は…

…いいや、そんな訳ないか……



廊下を歩き、随分開けた広間へ着くと後ろから声がした。


「あれ〜？cat様じゃあありませんか〜！まさかこちらの世界へ転送されていたとは〜！」


『こちらこそ驚いた。まさかお前までここにいるとはな…』



後ろを向くと、ボサボサの銀髪を一つにまとめ、ゴーグルを頭に付けた研究者のような女の鬼がいた。



『我が組織専属研究者…マッドサイエンティストの……mad(マッド)』


「お久しぶりです〜」



随分厄介な奴が鬼になったもんだ…



madは組織でも狂ってるということで有名であった。


その由来は…不老不死を夢見て、幾多の人間を実験台に。
失敗作は爆発で処理をする他、とんでもない薬を大量に作ったりなど…


とにかく狂っているのだ←

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