【QuizKnock】if story…

★ ページ25

【元気を出して】







福良side





A｢はぁ…｣






窓の外をチラリと見ては、深いため息を吐く彼女







A｢ん〜…｣






ココ最近天気が悪くて散歩に行けてなくてむしゃくしゃしてるんだろうなあ…






途中で雨が降った時に行くカフェにも行けてないみたいだし…






だから作業が少し遅くなるくらいなら目を瞑ろうかな







っと、Aを見ながら考えていれば、ぱっちりと目が合う






A｢……福良くーん｣






ゆるゆるな袖をヒラヒラさせながら僕の方まで歩いてくる






｢どうしたのー？｣





A｢最近また急に寒くなるし…天気悪いし最悪だよ〜｣






作業中で椅子に座っている僕の背後から体重をかけるように抱きついてくるA






……いや、全く重くないんですけどね






｢流石のAも雨の中は外に出たくないんだ？｣





A｢んー…傘さすのめんどくさいの。でもささないで出たら怒るでしょ？｣





｢当たり前だよね｣






風邪引いて寝込む姿が目に浮かぶよ






A｢カフェのココアが恋しい……こうちゃんのココアも美味しいんだけどね〜｣





｢えー、俺のはー？｣





A｢福良くんあんま作ってくれないじゃんかー｣






顔見なくても多分彼女は今下唇を出してこどもみたいに拗ねてるんだろうなあ…っと想像したらくすくす笑ってしまう






A｢何笑ってんの〜っ！？｣






首筋に頭を押し付けてくるが、髪が柔らかくてむしろ擽ったい






｢ごめんて笑 んー…仕方ないなあ｣






僕の胸あたりで組まれているAの手を掴んで下に引っ張る





A｢わっ｣




｢僕が傘さしてあげるから雨のお散歩…行く？｣





そう提案すれば、Aは嬉しそうな顔をして勢いよく頷く






A｢するっ！行く！デートだ〜｣







今日も、単純で可愛いお姫様です。








＊スランプシリーズ全員分完結でーす！
(スランプとは)
先にリクエストいただいてた方なんですけど…諸事情で後になってしまいました…すみません…
リクエストありがとうございました！＊

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