★ ページ21
【元気を出して】
川上side
｢今日は遅くなるので先に寝てくださいね｣
と言って出たはずなのに、自宅に帰れば明るい光が灯っている
｢……マジかあの人｣
靴を脱ぎリビングのドアを開ければ、床にペタンっと座り、ソファーに寄りかかってうつ伏せに眠っているAさんが目に入った
その次に目に入ったのは、もう中身は入ってないであろうアルコール飲料の缶
え、酒飲んでたん…珍しい…
｢…ただいま、Aさん｣
その横に座って落ちてきてる髪を掬って顔をよく見えるようにする
頬がほんのり赤くなってる…めちゃめちゃ弱いのに3缶も開けとるし…
A｢…ん……あ〜…かわかみくんだあ〜｣
とろんとしてる瞳とふにゃふにゃした喋り方
｢なんでこんな飲んでんすか…｣
A｢…ん〜…ないしょ｣
ぷいっと背けてから顔を伏せるAさん
内緒って事はなんかあったって事やん
｢なんで？…教えてくださいよ｣
A｢やぁだ｣
…ちょっと可愛いやんか…
｢Aさん｣
耳元で名前を呼べば、身を捩って逃げようとするその頬を両手で掴む
A｢やっ…めてぇ…｣
お酒のせいか、いつもより色っぽくて反射的に手を離す
｢教えてくださいよ…｣
A｢ぅ〜……あのね…？｣
｢はい｣
A｢本棚のね…本を読んでたらね…写真見つけちゃったの〜｣
首をかしげながらAさんの指さす方を見れば、置かれていたのは元カノとの写真…
｢……あぁ…｣
そんなん残ってたんや…
謝ろうとすれば、ツンっと頬を突かれる
A｢別にいいんだけどね〜…もう気にしてないし〜川上くん帰ってきたからいいや〜｣
そう言ってヘラヘラと笑うAさんの唇を塞ぐ
｢…お酒の味する｣
A｢んへへ｣
｢二日酔いで明日動けないでいそうですね｣
A｢ん〜…どうせなら川上くんのせいで動けなくなりたいなあ…にゃんて｣
突っ伏しながら顔をこちらに向けて悪戯っ子の様に笑うAさん
そんなAさんにため息を吐いて、その唇に噛み付いた
仰せのままに、お姫様…
＊深夜テンションとはこの事かっ＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 393人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
颯 - リクエストなんですが、tmrさんのゆるちゃんが倒れた時などを書いて欲しいなと思いました。できればお願いします。頑張ってください。 (2020年5月19日 23時) (
レス) id: f4e8028c6c (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - 田村さんも書けたらお願いします (2020年4月22日 2時) (レス) id: 57238377df (このIDを非表示/違反報告)
まつりか(プロフ) - izwさんちょっと前から見ると▼←が▼←→になって、どっち向いてんのそれってなります(語彙力)あと相変わらずゆるちゃん可愛いです。優姫さんの文章力に思わず脱帽です！ (2020年2月27日 6時) (レス) id: e802cc95c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷい(プロフ) - 相変わらずゆるちゃん×河村さん最高です、、、優姫さんの書くお話かわいくって大好きです(u_u) (2020年2月17日 20時) (レス) id: 791f8d2470 (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - ありがとうございましたー！相変わらずゆるちゃんが可愛い…！ (2020年1月31日 22時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：優姫 | 作成日時：2019年12月27日 10時
