【QuizKnock】if story…

― wtnb ― ページ16

【名前を呼んで】







渡辺side




……Aさんは基本、二人称が苗字＋くん、又はさんだ






だけど俺はありがたいことに"こうちゃん"で通ってるため、Aさんもこうちゃんと呼んでくれる






A｢こーちゃーーんっ！｣





……こんなにも特別感が無いんだ






だって視聴者さんもQuizKnockのみんなも呼ぶんだよ？！






A｢こうちゃん？…考え事？｣






ひょこっと視界にフェードインしてくるAさんに驚く





｢…いや、なんでもないです｣




A｢なんでもないことはないでしょ笑｣






ケラケラと楽しそうに笑うAさんはデスクに座って足を組む






A｢ふっふ、悩み事かい？お姉さんに話してみては？｣




｢行儀悪いですよ｣





なんて言えばすんなり降りるAさんは育ちがいいんだろうなあ…





A｢本当に悩み事なら聞くよ？…私には分かんないだろうけどっ！！｣





この人はまだドッキリの事を根に持っているんだ…こどもだ
＊我姫の『喧嘩ドッキリ』参照＊






｢もう笑 謝ったじゃないですかそれ笑｣





A｢だぁー！あの時はなんか…うにゃってなったんだよ！？｣





うにゃとは…






｢……Aさんって俺の苗字言えます？｣




A｢渡辺くん｣





サラッと言われて｢えっ…あ、はい｣と戸惑ってしまう







あれ、このままいけば下の名前も呼んでもらえるんじゃ……





そう思った俺は｢じゃあ、下の名前は？｣





A｢えー？なんだっけ？｣





｢えっ！？｣





嘘でしょ！？





A｢んー、ド忘れしちゃった…ごめん｣






眉を下げて謝るAさん…これ以上何も言えないじゃん…






｢大丈夫です…｣






気分を切り替えるために飲み物でも持って来ようと立ち上がって歩き出せば、グンッと引き止められる






振り返ればAさんがニコッと微笑んで…







A｢…航平くん。私にはココアお願い♡｣





｢んなっ…！Aさぁん…｣







そんな俺の反応を見てケラケラ笑う…可愛い小悪魔








＊小悪魔(しょうあくま)って書こうとしたんですけど…笑 カッコつかないのでボツにしました笑＊

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