【QuizKnock】if story…

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【犬に嫉妬？】






柚留木side





｢見てー！伊沢くん！！｣




伊沢｢んあ？｣





なんともマヌケな返事をしながら、ゆっくりと顔を上げた彼に駆け寄る






｢さっき散歩してたら犬が走って来てね？ビクビクしながら撫でたら案の定噛まれたぁ…！｣




伊沢｢いや怪我したことを早く言えよ！！！｣






慌てて消毒液と絆創膏を持って来た伊沢くんに笑いが止まらな〜い







｢めっちゃ飼い主さんに謝られたんだ笑 でも確実に私の撫で方が悪かったと思うんだ…それにこっちが怖がってるのが伝わっちゃったのかなあ？｣





伊沢｢お前撫でられる側だもんな〜 見せてみ？｣





｢撫でられる側って…まあ、否定はしないけど｣







撫でられるの好きだし……






｢んは笑 見てこれ！なんか指輪みたいになってる｣






左手の人差し指にはさっきのワンちゃんの歯型が綺麗にくっきり残っている






伊沢｢……いーからほら｣







差し伸べられたその手に自分の手を重ねる






黙々と手当をしてくれる伊沢くんの顔を覗き込む






なんかちょっと怒ってる？






｢ありがとう〜｣






絆創膏が貼り終わったのを確認して手を離そうとすると、その手を掴まれる





｢ん？どうしたの？｣




伊沢｢………｣





自分の顔の近くまで持っていき、じーーっと私の指を見つめてる伊沢くん





不思議に思っていれば、そのままガブッと噛まれる





｢んぎゃっ！？何！？｣




伊沢｢…ん、よしっ｣





しばらくガジガジと噛まれた私の指を見て、彼は満足そうに笑った





そのまま何事も無かったかのようにデスクに戻って行く伊沢くんの背中を唖然としながら眺める






えぇ……なんだったんだろ……





伊沢くんが噛んでいた場所に視線を落とせば…






左手の薬指はさっきの犬に噛まれたような歯型がくっきり残っていた






……なんか結婚の予約されたみたいな…







なんて1人で考えて、顔に熱が集中する






パタパタと手で仰いで、その熱を冷ます







福良｢Aー……ってなんか顔赤くない？熱？｣




｢ち、違う！大丈夫！！なぁに？！｣







そんな会話を聞いていたのか、伊沢くんの笑い声が聞こえてイラッとした











＊多分そんな思いっきり噛む犬はいないだろう……甘噛み程度だと信じてるよ、わんこ＊

― ymmt ―→←▽

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