朱色の道【刀剣乱舞】 (ページ7)

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ろくページ7

－まだ、生きてみないかい？－

そんな声が聞こえた瞬間、真っ暗だった視界は白へと塗り替わり

一人の青年が立っていた。

『…誰？』

？「いやぁ、そんなに警戒しなくともいいさ。別にとって喰おうとしているわけじゃ無いんだし、な？」

『もう一度言う、誰？』

？「警戒心が強いなぁ、きみは。まあ名を名乗らないのは失礼に値する。俺の名は鶴丸国永だ。」

『つる、まる…？？』

鶴「平安時代に打たれてから、主を転々としながら今まで生きてきた。ま、それだけ人気があったってことだなあ。
……ただなあ、俺欲しさに、墓を暴いたり、神社から取り出したりは感心できないよなあ……」

『平安時代に打たれて…？もしかして刀？？』

刀になんかあった気がするそんな名前の刀。

鶴「あぁ、そうだぜ！俺は鶴丸国永で付喪神なんだ。とまぁそんなことはさして重要じゃない。時間がないから手短に話すぞ。

きみには俺に成り代わってもらう。」

『…は？』

何言ってんのこの人。

困惑する僕を気にしない風に彼は話し続ける。

鶴「俺はとあるぶらっく本丸というところで顕現されて色んなことがあってもう折れるんだ。」

『ずいぶんとアバウトな説明だね』

鶴「はは、仕方ない本当に時間がないんだ。
俺は折れる、しかしきみが俺に成り代われば俺の本体は折れない。
つまり生きていられる。

俺はまだ生きていたい、

まだ外の世界を見ていない。

たくさんの驚きを見つけていない。

まだ折れるには心残りが多過ぎる」

『…なんで僕なの？』

鶴「それは君が俺と同じだからさ。きみもまだ死にたくないと思っている。だから」

『成り代わって生きろってこと？』

鶴「そうだな。」

『…ずいぶん上から目線だし何言ってるのか理解あんまりできて無いし、ムカつくけど…確かに僕は生きていたい。まだ死にたくない。

だからその話呑んであげる』