呼び出し ページ16
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当たりが歓喜の声で包まれる。
とにかく、女の子もイルマ君も無事そうで何よりかな。
エイコ「あ、あの…!」
『ん?』
女の子の方に体を向ける。
エイコ「助けてくださり、ありがとうございました…!」
『…どういたしまして』((ニコッ
ん、女の子の顔が赤い…炎の暑さに熱を出したのかな?
『熱あるの?』
その子のおでこにコツンと自分のおでこを当てて測ってみる。
悪魔の体温って人間とあんまり変わらないんだなぁ。
エイコ「……!!!!!!/////」
女の子悪魔は更に顔が赤くなり、パタリと後ろに倒れてしまった。
『え、えぇ!?』
「エイコォォォォ」
「『ど、ど、ど、どうしよ……!?』」
「『ん?』」
イルマ君と謎に言葉がハモる。
『えと、イルマ君はどうしたの?』
入間「アスモデウス君が気を失っちゃって…」
イルマ君の視線の先にはぴくりとも動かないまま倒れたアスモデウスさんが。
『えと、こっちも女の子が……』
「『……………………』」
『と、とりあえず保健室まで運ぶか…』
入間「そうだね…」
女の子を運び終えた後、イルマ君は理事長室に用があるらしくここで別れた。
僕はというと…
カルエゴ「遅い」
『…ハイ』
呼び出されていたことをすっかり忘れていて、ただいまお説教にあっているとこだった。
カルエゴ「お前が呼び出された理由は分かるか」
『こ、心当たりないです』
カルエゴ「今朝の騒動」
今朝……?
あ
カルエゴ「他生徒に手を出したそうだな」
『あ、あれは……!』
といいかけ口ごもる。
耐えろ、自分。
いくら相手が仕掛けてきたからと言い、手を出したのは自分だ。
自分にも非がある。
カルエゴ「あれは?」
『なんでも、、ないです』
カルエゴ「……」
先生の視線が刺さる。
カルエゴ「以後気をつけろ」
『え……はい』
話は終わりだ、と言われ椅子から立ち上がり、立ち去ろうとする。
カルエゴ「お前はそのままでいいのか」
急に先生に呼び止められた。
そのままで?
しっかりと理由を話さずにいいのかということだろうか。
きっと不良たちは自分たちだけが被害にあったと言ったんだろう。
しかし、実際には僕に手を出したからこうなった。
多分理由を話せば分かってもらえる可能性はある。
でも、そういう言い訳はもう疲れたんだ。
『いいんですよ、別に』
そう笑って答えた。
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宵空(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます✨️ (2023年2月7日 17時) (レス) id: d726092617 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 宵空さん» わかりました。更新は自分のペースでいいですよ (2023年2月7日 17時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
宵空(プロフ) - ユノンさん» 今のところはアスモデウス君の予定で書いてます✨️ (2023年2月7日 17時) (レス) id: d726092617 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 宵空さん» オチはありますか? (2023年2月7日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
宵空(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます✨励みになります(*ˊᵕˋ*) (2023年2月7日 2時) (レス) @page13 id: d726092617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵闇 | 作成日時:2023年2月3日 2時