もう一度 ページ5
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??「さ、改めて!
私はジャンヌ・フレイヤ。
貴方のご両親から召喚された悪魔なんだけど…
なんだか手違いが多数起きてしまったようね…」
「あらぁ」と言いながら頬に手を当て微笑むフレイヤさん。
『私は前世で命を落として…目を覚ましたら天界……?にいて、それで落ちてきました』
自分でも何言ってるか分からない。
もう1周回って冷静になっている。
フレイヤ「じゃあクリスちゃんは堕天使ってとこかしらぁ」
堕天使……
フレイヤ「それはそうと、どうする?私の孫になってくれるか、それとも天界に帰るか……」
天界に帰る……
その瞬間、体が震えるのを感じた。
何故だろうか。
だって私は天界で何もしてない……
あれ。
ここで矛盾に気づく。
だって私は人間界で死んだはずだ。
なら、肉体は残らない。
現に今の体は私の元の姿ではないのだから。
そして神は転生と言った。
つまりは生まれ変わり。
ならば0からスタートのはず。
ズキリと痛む頭。
もしかして……天界での記憶がない……?
フレイヤ「その様子だと天界での出来事を忘れてしまってるようね……
人間界に返してあげたいけど、生憎貴女の体はもう無くなってしまっているの____
本来だったら、貴女の魂を私が買うことになったのだけれど……
きっと召喚の仕方を間違えてしまったのね」
困惑してて気づかなかったけど、私親に売られたんだ……
結局、お父様もお母様も……私は必要なかったのかな。
完璧じゃなかったから?
良い子じゃなかったから?
うつむいて唇をギュッと噛み締める。
その時、肩に優しく手を置かれた。
フレイヤ「貴方が嫌じゃなければ私の孫になって欲しいの。
私、ずっと独り身でね……
だから、孫という存在に凄く憧れを抱いていたの……
沢山愛をあげるわ。
貴女の全てを受け止める。
だから……」
この人……いや、この悪魔なら受け止めてくれるだろうか。
憎くて忌み嫌われてきた、汚らわしい私を……
不思議と信じられた。
また失うかもしれないのに、期待してしまう自分がいる。
『はい、私で良ければ』
その日、私はジャンヌ家の一員として迎え入れてもらった。
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宵空(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます✨️ (2023年2月7日 17時) (レス) id: d726092617 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 宵空さん» わかりました。更新は自分のペースでいいですよ (2023年2月7日 17時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
宵空(プロフ) - ユノンさん» 今のところはアスモデウス君の予定で書いてます✨️ (2023年2月7日 17時) (レス) id: d726092617 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 宵空さん» オチはありますか? (2023年2月7日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
宵空(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます✨励みになります(*ˊᵕˋ*) (2023年2月7日 2時) (レス) @page13 id: d726092617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵闇 | 作成日時:2023年2月3日 2時