10 ページ10
『……ん……』
次の日。
ベランダで寝たからであろうか。
体はバッキバキで、体温は下がりきっている。
立ち上がり、窓を閉めようと外を見ると……
『……やっぱり違うんだよなぁ…やっぱりここは……』
アニメやゲームでしか見たことのない風景。
アンティークな街並みが広がっていて、早朝のせいか、人は全然いない。
朝日がゆっくり昇ってきて、部屋の中を照らしている。
昨日感じた肌の痛みはとっくに無くなっている。
さて、早起きしたところで色々頭の中を整理したい。
まず仮説として、ここは異世界であろう。
理由としては以下の通り。
・''聖女''と呼ばれる存在である。
・美雪曰く、ニホンから来た。ということは、別世界である。
・部屋に入った瞬間、今までに感じたことのないほどの肌の痛み。
・その痛みは鬱さんが放った冷気と似ていた。
・上の2つより、多分何かしらの魔法？魔術？と見ていいだろう。
『痛みを感じたのは、僕が魔法の耐性がないからなんだろうな…』
そうつぶやき、腕をまくる。
『あーあ……』
元々肌荒れはひどかったけど、さらに酷くなっている腕をしまい、さくっとシャワーを浴びようとする。
『ｲｯ……ﾀｧ……』
お分かりであろうか。
シャワーすらも痛い。
多分、昨日のメイドさんの感じを見ると、あのメイドさんの嫌がせなんだろうなぁ…
まぁ、いいけど。
これから先は掃除、洗濯、料理は全部自分でやらないとだよなぁ……
周りに迷惑をかけないようにしなくちゃ……
とりあえず、これからのことを決めなくちゃだ。
・生きたいか死にたいかをハッキリさせる。
・この国のことを知る。
1つ目は今考えても答えは出ないだろう。
自然に身を任せよう。
そうやって、僕はまた逃げるんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵斗(かけもちもちもち中) - なんか最後｢僕｣が｢ボク｣になっとる…これは…あっ、ふーん？(察し) (4月29日 2時) (
レス) @page27 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 絵上手。文才もあって画力もあるって最強じゃないすか。とりま画力と分才分けて貰っていっすか() (12月16日 22時) (レス) @page14 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇(プロフ) - raiさん» ありがとうございます😊 (11月6日 1時) (レス) id: 0abca29873 (このIDを非表示/違反報告)
rai - え、絵好き話もすきやけど (10月3日 2時) (レス) @page16 id: 8380e3b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇(プロフ) - 紅華鬼さん» ありがとうございます！直直イラストも上げれたらなぁと思います！ 紅華鬼様も無理なさらずにお過ごしください！ (9月27日 23時) (レス) id: 0abca29873 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宵闇 | 作成日時：2023年9月27日 1時
