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犀茄side
途中までは良かった。
順調に調べられてると思った。
とある目次を見て、僕は手を止め凝視した。
''零蛇神社について''
確か父の勤め先の小学校にある神社と同じ名前だ……
なんで……
あそことここは違う世界なのに……
''この神社は謎に包まれている。
詳細がわかり次第記入するように。''
内容はこの2文だけ。
-「犀茄さんはあそこで倒れていたんです」
エーミールさんの言葉を思い出す。
その話が本当だったらあの神社はきっと……
確かめなきゃ…
em「……さん?」
もしかしたら……もしかしたら…
em「……さん!」
本当に……
em「犀茄さん!」
『……!!』
エーミールさんに肩を叩かれ我に返る。
考え事をすると直ぐに周りが見えなくなるのは僕の悪い癖だ。
『……ごめんなさい、考え事をしてました』
em「大丈夫ですよ。すごく険しい顔をしてたんですが……あ、そうだ紅茶飲みますか?」
そういい、小さなお盆の上に乗ったティーカップを見せてくる。
『あ、じゃあ、いただきます……!』
em「分かりました!……どうぞ」
そういい差し出されたカップに口をつけ飲み込む。
紅茶特有のいい香りに包まれ、1度頭をリセットした。
その後、残りの数冊を音速で読み終わし、本を持ちカウンターに行く。
『ありがとうございました。かなりこの国について知ることができまし。ノートもありがとうございました……!』
em「いえいえ、お役に立てて何よりです。あ、そうだ……犀茄さん、今度一緒にお茶でもしながらこの国についてお話しませんか?」
『……』
どう…しよう。
多分相手は僕のことを探ってくるだろう。
でも……断っても逆に怪しまれる?
em「ダメ……でしょうか?」
『……いえ、もちろんご一緒させていただきます……!』
返答するとエーミールさんはニコォと笑顔になった。
また今度おすすめの本ご用意しておきますね。
そう言ったエーミールさんにお礼を込めた一礼をし、図書館を出た。
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葵斗(かけもちもちもち中) - なんか最後「僕」が「ボク」になっとる…これは…あっ、ふーん?(察し) (4月29日 2時) (レス) @page27 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 絵上手。文才もあって画力もあるって最強じゃないすか。とりま画力と分才分けて貰っていっすか() (12月16日 22時) (レス) @page14 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇(プロフ) - raiさん» ありがとうございます😊 (11月6日 1時) (レス) id: 0abca29873 (このIDを非表示/違反報告)
rai - え、絵好き話もすきやけど (10月3日 2時) (レス) @page16 id: 8380e3b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇(プロフ) - 紅華鬼さん» ありがとうございます!直直イラストも上げれたらなぁと思います! 紅華鬼様も無理なさらずにお過ごしください! (9月27日 23時) (レス) id: 0abca29873 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵闇 | 作成日時:2023年9月27日 1時