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しんぺい神さんが部屋を後にしてから思い出したことがある。
『……図書館の場所聞けば良かったな……』
緊張したからか、足の力が抜け、ぺたんと地面に崩れ落ちる。
別に両親から虐 待なんて受けてない。
寧ろ、両親が死んでからだ。
この腕が嫌になったのは。
日に日に増えていく謎の紋章。
最初はどこかぶつけたのかと思っていたが、それは次第に体を蝕んでいる。
『あ、そうだ…荷物……』
物欲がなかった自分だ。
生活必需品が入ってるくらい。
強いていうなら……
『良かった…ちゃんとある……
』
父の幼なじみ、天乃さんが教えてくれた猿の偶像について。
父の死も、母の死も、この偶像が絡んでいたらしい。
僕はそれを探し求めて、1年前にようやく見つけた。
父が働いていた学校にある神社に祀ってあった。
僕が見た時はイヤリングに出来るほど小さくなっていて、これを持っていると不思議と父や母に会える気がして……
だから肌身離さず持っていたのだ。
『…うん、大丈夫。問題ない…』
鏡を確認して後ろ髪でイヤリングを隠す。
ｽｩと何かが流れ込むのが心地良かった。
『……え…………』
ki「らだぁと桃瀬さんが……」
目の前で申し訳ないという顔をしながら、泣きながら話す彼は凄く優しい人なんだろうと思った。
天乃さんとは昔から父・母共に仲が良かったのを覚えている。
ki「絶対俺が犯人見つけるから…だから……！」
言葉がつまって出なんだろう…彼は必死になにかを伝えようとしながら涙を拭う。
それを僕はただ、呆然と眺めることしか出来なかった。
人は、意外と冷酷な存在なのかもしれない。
10何年と育ててもらった両親が亡くなったと聞いて、娘の僕は涙ひとつも流せないんだから。
もちろん悲しい……けど、それ以上に何かが引っかかるんだ。
今なら分かる……
知ったよ、天乃さん。
両親が亡くなったのは事故じゃないって……
僕の耳に着いているソレはちゃらっと音を立てた。
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葵斗(かけもちもちもち中) - なんか最後｢僕｣が｢ボク｣になっとる…これは…あっ、ふーん？(察し) (4月29日 2時) (
レス) @page27 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 絵上手。文才もあって画力もあるって最強じゃないすか。とりま画力と分才分けて貰っていっすか() (12月16日 22時) (レス) @page14 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇(プロフ) - raiさん» ありがとうございます😊 (11月6日 1時) (レス) id: 0abca29873 (このIDを非表示/違反報告)
rai - え、絵好き話もすきやけど (10月3日 2時) (レス) @page16 id: 8380e3b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇(プロフ) - 紅華鬼さん» ありがとうございます！直直イラストも上げれたらなぁと思います！ 紅華鬼様も無理なさらずにお過ごしください！ (9月27日 23時) (レス) id: 0abca29873 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宵闇 | 作成日時：2023年9月27日 1時
