使用人とお嬢様 ページ5
『にしても…』
Aの顔はもう少しなんて言うか…こう、ハッキリ言ってブサイクだった。
なんというか、まつ毛ゴリゴリの目元が真っピンク。
原因はというと…
学習机とは別方向のところにある化粧をする所…なんだっけ、名前忘れたわ。
そこにはたっくさんのメイク道具。
Aは厚化粧女だったことが分かる。
コイツのことだ。
''私がおひとりで出来ますわ〜⤴︎︎⤴︎︎♡''とか言ったんだろう、多分使用人に。
しかし、一応私は前世でファッションメイクに興味があった人間。
このA、素材はいいのだ、素材は。
水道で顔を洗い、目の前にあるたっかそうな化粧品を手に取り、ものの数分で化粧をした。
ヘアアイロンの電源を入れ、温めている間に、持ち物チェックと着替えを済ませる。
鏡を見ながらリボンを結び、慣れた手つきで髪を緩く巻いていく。
いきなりイメチェンというのも目立つので、コツコツとやって行くのが良いだろう。
そう思い、彼女のアイデンティティであるツインテールはあえて残した。
ちょうどその時ノックがなり、使用人が入ってくる。
使用人「おはようございます、Aお嬢様。
朝食が出来ましたので……」
と言いかけたところで、使用人は固まる。
その後……
使用人「お嬢様？どこからお体が悪いのですか？
そんな薄メイクどこで学んだのですか？いつもの可愛らしいメイクはどこへ行かれたのです？
髪型も私たちがやりますのに、おひとりでやられるなんて…」
使用人のマシンガントークに、人間嫌いの私は結構辛い。
『えっあっうっあっ……』
溶けそう……
使用人「お嬢様、今すぐ病院に向かいましょう！今すぐ！」
『いや、えっと…だ、大丈夫ですわ！
実は最近周りでは薄メイクが流行りですの！私程の者が流行りに遅れることはなくってよ？』
使用人「まさか世の流れにも目を向けているとは……！お嬢様、完璧です！」
少しだけ、このお嬢様が間違った方向に進んだ理由が分かる気がしてきた。
で、次の出来事で私はさらに理解するのである。
この腐ったAが出来た真実を。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
Aの一人称はわたくしです。
変換すると、私になっちゃう……
あ、えっとゲーム内の
Aです。
ややこし((
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
創造者 - この作品大好きだ！ (5月6日 1時) (
レス) @page11 id: aec583b91f (このIDを非表示/違反報告)
うえ - すごい好きです..！！！応援してます！！頑張ってください〜！！ (4月7日 21時) (レス) id: 0e5cf0185e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宵闇 | 作成日時：2024年3月11日 1時
