少年忍者de暗殺教室 (ページ6)

今日:15 hit、昨日:26 hit、合計:80,756 hit

・ページ6

「さ、5時間目を始めますよ」

『………はい』

先生にはわからないよね

皆から暗殺の標的(ターゲット)にされるってことは…

裏を返せば皆に実力(ちから)を認められているって事だ

そんな怪物に、期待も警戒もされなくなった

認識さえされない人間の気持ちなんて

(お前のお陰で担任(オレ)の評価まで落とされたよ

唯一良かったのは、もうお前を見ずに済むことだ)

殺(や)れるかもしれない

だって

この怪物(せんせい)にも暗殺者(わたし)の姿は見えてないから

「お題にそって短歌を作ってみましょう

ラスト七文字を「触手なりけり」で締めて下さい

書けた人は先生のところへ持ってきなさい

チェックするのは文法の正しさと触手を美しく表現できたか

出来た者から今日は帰ってよし！」

織山「触手って季語？」

黒田「さぁ…」

触手なりけりってなんやねん、って心の中で突っ込んでおこう

星輝「先生しつもーん」

「…？

何ですか星輝くん」

星輝「今さらだけどさあ

先生の名前なんて言うの？

他の先生と区別するとき不便だよ」

「名前…ですか

名乗るような名前はありませんねぇ

なんなら皆さんでつけて下さい

今は課題に集中ですよ」

星輝「はーい」

プシューー

今だ

気が抜けた

ガタッ

「お、もうできましたかAさん」

元木(A…行くのか)

昼飯の後で私達が眠くなる頃に先生の顔がうすいピンクになる時がある

星輝の質問への反応も少し遅れた

多分先生も一番油断する時間なんだ

((A…))

この進学校で落ちこぼれたE組(わたしたち)は思う

「どこかで見返さなきゃ

“やれば出来る“と

親や友達や先生達を」

“殺(や)れば出来る“と

認めさせなきゃ

ヒュッ

ナイフを思いっきり振りかざした

…でも止められた

「…言ったでしょう

もっと工夫を」

どんな手を使っても

止められることなんて分かってたよ

ふわりと先生に抱きついて、湧に持たせた起爆スイッチを押させるだけ

私の作った特製のBB弾グレネードで

バァァン