ひとめぼれと運命『紫&青』 (ページ47)

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「いつ頃から私ってわかりました？」

深澤「履歴書初めて見た時だから、就任式終わってから。
もしかしたらって思って、すぐ母に連絡した。」

社長がゆっくり話してくれるから状況に追いつきやすい。
でも衝撃がまだ収まっていない。

深澤「幼稚園の時にこの子いたよねって話になって、デジカメにもあった。運動会の時写真撮ったじゃん。体操服の名前の欄にAちゃんの名前あったから確定だなぁって思って。

俺ねその時からずっとAちゃんのこと恋愛的な意味で好きで。俺の初恋はAちゃん。

今でも僕は好き。
というか就任式の時に一目惚れした。」

「え？」

深澤「顔見た時に、めっちゃ好きだって思ってさ。
俺この子のこと好きだって思って。
それで履歴書見たらAじゃーん！って思って。」

「そうだったんですね。」

深澤「あのね？Aちゃん。
俺はAちゃんのことめっちゃ好き。
付き合って欲しいなーって思ってる。」

「私も好きです。
でも、翔太に喋っていいですか？
翔太から告白されたんです。謝ってきます。」

深澤「わかった。今大阪だよね？行って来な。」

頭をポンポンされて、私は翔太の所在地を聞いた。

意外と近いお店にいたので、そこに行くと言って急いでお店に行く。

「翔太！」

渡辺「すぐ来るじゃん。」

「ごめん、でも今喋りたい。」

渡辺「待って、何となくわかってるから理由だけ聞きたい。」

「あのね、翔太は昔の私しか見てないと思うの。
だって大学2年の時から会ってないんだよ？そんなの今の私知らないじゃん。翔太は忘れられなかったかもしれないけど。私の中ではもう思い出なの。
切り替え早いとか色々いうかもしれないけど、私が今好きなのは社長なの。
だから私、付き合えない。翔太とは」

渡辺「そっか、理由だけって言ったのに、ちゃんと言ってんじゃん。付き合えないって」

「ほんとだ、ごめん」

渡辺「よし！バイバイしよっか。」

「職場で会うじゃん笑」

渡辺「それはそうかも笑」

前は泣きながら別れたけど、今なら明るい顔で別れられる。

私たちは2度目の別れを告げた。

私は笑顔で翔太に別れを告げた。