ひとめぼれと運命『紫&青』 (ページ36)

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ということで。

ただいまの時間は4時。
昨日すぐに寝落ちしてしまって、用意をするのを忘れていた。

何してんねんってツッコミが頭に響いた。

バタバタしながら準備していたらいつのまにか時間になっていた。

翔太が家に来るのは本当に久しぶりのことだ。

翔太はよく家に来てくれていたのを思い出した

車でも来てたし、たまに自転車で飛ばしてきてた時もあったし、

懐かしいなんて感傷に浸っていたら、チャイムが鳴った。

渡辺「おはよー」

そう言って部屋に入り込んできた。

「待って違う違う、今から出張でしょ、突撃取材じゃないから、」

渡辺「冗談笑、行こっか、東京駅」

東京駅に向かうことにした。

まだ街は動いていない。

もちろん歌舞伎町などは動いていると思うが自分たちが今歩いている場所は静かだ。

翔太はタクシーを呼ぼうと携帯片手に歩いているが中々捕まえられないらしい。

「私いいアプリ知ってるよ〜タクシーの」

渡辺「俺だって知ってるし、これ使ってる。」

「私のとは違うんだよね。今呼ぶね、」

そう言ってやっと操作方法を覚えた新しい携帯を片手にタクシーを呼ぶ。

「ほら行けた。3分で来るって、どうする？駅弁買う？それともそこのコンビニでなんか買う？」

渡辺「3分でしょ、じゃぁ駅で買うのでいいんじゃない？」

「じゃぁそうしよっか。」

3分どころかすぐにきたタクシーに乗り込んで東京駅を目指した。