ひとめぼれと運命『紫&青』 (ページ31)

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深澤「そういえばさ、どこの服屋さん行きたいとか考えてる？」

「あっ、何にも考えてなかったです。」

すっかりデートだって思って、気を抜いていた。

深澤「じゃぁそこらへんぶらぶらして決めよっか。
ここらへんって何あるっけ」

「駅の地下とかに服屋さんとか色々密集してたりとかしますね、
あとは、駅の近くの百貨店にちょっとお高い服とかも売ってたりしてたと思います」

深澤「よし！百貨店いこ！」

「そうですね！行きましょ！？
えっ百貨店のほうですか？」

深澤「うん、百貨店のほう行こ！」

そう言って深澤さんは私の手を握って百貨店のほうへ向かっている。

手が握られてから、心臓のバクバクが止まらない。

ドキドキしすぎて今日一日もつかが心配だ。

深澤「よし！ついた！どうする？なんの服がいいとかある？」

「動けて、寒くないような服がいいですね、観光すると思うんで。歩いたりとかするし、ズボンとか、あとはロングのスカートとか、とにかく暖かくて動ける服がほしいです。」

深澤「おっけ！俺に任せて！そういうの扱ってるブランド知ってるから。
ほら俺さっきさ、社長で働いてたって言ってたとこあるじゃん、ブランド。
それなんだけどね、」

そう言って深澤さんはそのブランドの良さを熱弁してくださった。