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確か空港に見送りに行った時翔太も私もわんわん泣いてすごい目で色んな人に見られたし、
しまいには通りかかった子供にハンカチをもらったくらいだ。
果たしてそれほど泣いたことを翔太は覚えているのだろうか。
いや私でもものすごく鮮明に覚えているから、あっちも覚えているだろう。
翔太の姿を後ろから見てみるとやっぱりかっこよくなっている。
海外に行くと変わるってこの前誰かが言っていたような気がするけど、それは本当だったんだ。
付き合ってた時はひょろひょろだったのに今は胸板もあつくなっている気がする。
スーツの着こなし方もなんか全然違う。
翔太が私のほうを見たときあることに気づいた
「あ。ネクタイとピン、」
ネクタイとネクタイピンは翔太が留学に行く前にお祝いとして買ったもの。
懐かしいなって思っていると、宮館さんが声をかけてきた。
宮館「Aさん、ほかに翔太に伝えることってなんかあったりするかな？」
「いや、ないと思います。」
ほぼほぼ聞いていなかったなんて言えない
宮館「そうだね、じゃぁ翔太！部屋もどろっか、」
そう言って部屋に戻ることにしたその時、翔太に腕をつかまれた。
「びっくりしたー、何？」
渡辺「今日の夜空いてる？久しぶりにごはん行きたくて、二人で、だめ？」
うるうるした目で見られている。この目には昔から弱い。
迷った。深澤さんになんて思われるか怖かった。
渡辺「もしかして、彼氏とか、いたりする、？」
「彼氏はいないよ、」
渡辺「’いないよ’、か、、じゃぁさ涼太呼ぶ？
俺もやりすぎた、さすがに急に二人きりはあれだよな」
「まぁ、、」
渡辺「じゃぁ涼太呼ぶし、料理考えといてね」
翔太は私の頭を撫でて部屋へ帰っていった。
翔太に頭を撫でられるのは久しぶりの感覚で懐かしい気持ちになった
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作者名：胡桃沙和 | 作成日時：2022年11月16日 16時
