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「デクくんのこと、教えてあげようか？」
「本当に！？」
かっちゃんに向かって振りかざしていたナイフをおろし私の目の前に座った彼女の目はとんでもなく輝いている。そんな彼女に「おい何してんだ」と荼毘さんがつっこむと、トガちゃんは目線を私に向けたままに言った。
「その人をチウチウすることより私は出久くんのことが知りたいです。」
つっけんどんな態度の彼女にあからさまにイラッとしてみせた荼毘さん。そんな彼に「まあいいじゃない。」とグラサンのお……男？が、声をかけ、更に続けた。
「女の子に守られたっていう屈辱は結構大きいでしょうし。」
その言葉にハッとした。ちが……私……そんな、つもりじゃ……。
「か、かっちゃ、ちが」
「喋んな殺すぞ。」
表情は見えなかったけれど、ここまで真剣なトーンで言われると心に来るものがある。しゅんと沈んだ私の頭上から再びかっちゃんの声が降ってきた。
「わーっとる。」
分かってる、ってその一言。何がとは言ってないけれど、私には十二分に伝わりすぎて。感激で胸がいっぱいになってじわじわと温かくなる感じがする。そんな私達に対して面白くなさそうにした死柄木は首を掻きむしった。
「おいトガ、無駄話は終わりだ。それ以上そいつらと会話するな。ムカつく。」
「えー！弔くん邪魔してばっかり。」
トガちゃんが元いたカウンターの内側の椅子へと腰掛ける。かっちゃんの近くにいた荼毘さんも部屋の端の方へよって壁に背中を預けると、周りの敵たちも何処か力を抜いたように感じた。
「もう遅い、お互い休もう。……変な真似をするな、なんて言わなくてもわかってるよな？」
「……勿論。」
体操座りをしておでこを膝にくっつけるように顔を沈める。おとなしく寝れるわけもなかった。
個性が欲しい、って何だ。この中に人の個性を奪い、与えることのできる個性を持つ人物がいるのだろうか。私達をさらった仮面の男と死柄木と黒霧の個性しか分かっていないからよく分からない。
トガちゃんの個性か……？血を取った人の個性を奪えるみたいな？……いや、じゃあもう私は用済みなはず。それなのに殺されないって事はまだ個性は取られていないという事だろう。
それとも血をとるだけじゃ発動されないとか……？いや、この場にはまだ何人もいるし……ああもう、分からない。
ずっと考えているうちに、いつの間にか意識を手放していた。
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メイ(プロフ) - 赤兎リエ輔さん» 読みます読みます！w 続きが楽しみです(*´∇｀*) (2017年10月23日 23時) (
レス) id: c2a648029d (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - メイさん» わああとっても嬉しいお言葉をありがとうございます……！！いや本当畏れ多い…恐縮です…！そういっていただけて嬉しいです！皆サンに楽しんでいただけるよう自分のペースでやって生きたいと思います…！どうぞこれからもご愛読下さば幸いでございます！ (2017年10月23日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - すっごい面白いです！受験で更新難しいと思います。。。無理しないで頑張ってください！応援してます！！ (2017年10月23日 22時) (レス) id: c2a648029d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年10月19日 19時
