222 ページ40
・
・
その後は大変だった。お茶子ちゃんのお話が終わり、寝れそうってなったところで三奈ちゃんが急に私に話題を持ってきたのだ。
「ズバリAちゃんはどうなの？何気爆豪と常にいい感じじゃん！」
「……そうきたか……。」
そこから更に百ちゃんが「そういえばAさんと爆豪さんを救出した日、なにか轟さんといい感じでしたわ。」なんていうタレコミをこぼしたために候補に轟君まで入りまして。
更には相澤先生まで入ってきたもんだからたまったもんじゃない。というわえで必死に誤魔化した。あははのは。
……恋とか正直よく分かんない。
別に恋愛において鈍感なわけじゃない、っていうか人並みだと思う。それなのに分からないってことはまだ恋はしていないという事だろう。
かっちゃんやデクくんは……幼馴染って気持ちが強い。轟くんだって特別親しいわけでもないし、相澤先生にいたっては先生だ。それに好きじゃなくて憧れだし……。
まあ今はそんなこと考えなくていいか。
「……寝よ。」
今は仮免取得に専念しないと。
・
「集中……イメージ……応用……。だめだぁー！！」
どんなに頑張っても完成することの出来ない応用技に苦戦する。大分1部にだけ個性をかけるのはマスターしてきたけどこっちはどうしても出来ない。
それでもちょっとずつ範囲は広くなっている。右足首までしかかけれなかったのにもうすぐ右足を覆えるほどになりそうだ。
全身力抜いて徐々に足から広がっていくイメージをもつ。相当神経を使うからそれにたえつつ、力は抜くけれど極力すでに下げれているところはそれを保つために気張らせる。……難しい。
さて、20分やったから20分間部分に個性をかけるほうの練習だ。せめてこっちを極めないと。うーん、部分に個性をかけるほう……めんどくさい。なにか名前付けたい……。
「よし、じゃあ名づけて"グラビティ・アップ"と"グラビティ・ダウン"にしよう！！それでもう1個のほうは……うん、"グラビティフィルム"で。」
うん、ネーミングセンスのかけらもない！！
・
そうして残り数日。特訓の日々は続いた。
「わ、今よかった！！今大分できてた！」
「グラビティ・アップとダウンはもう大分いいかも……！」
「あれ、今……できた？…………できたぁぁぁ！！」
「あぁぁ筋肉いたいぃ……。2日後なのにぃ……。」
そんなこんなで迎えました。
――ヒーロー仮免許取得試験、当日です！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メイ(プロフ) - 赤兎リエ輔さん» 読みます読みます！w 続きが楽しみです(*´∇｀*) (2017年10月23日 23時) (
レス) id: c2a648029d (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - メイさん» わああとっても嬉しいお言葉をありがとうございます……！！いや本当畏れ多い…恐縮です…！そういっていただけて嬉しいです！皆サンに楽しんでいただけるよう自分のペースでやって生きたいと思います…！どうぞこれからもご愛読下さば幸いでございます！ (2017年10月23日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - すっごい面白いです！受験で更新難しいと思います。。。無理しないで頑張ってください！応援してます！！ (2017年10月23日 22時) (レス) id: c2a648029d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年10月19日 19時
