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「出久くんのこと教えてほしいです！！！」
「は……？」
トガちゃんから漏れた言葉に思わず素っ頓狂な声を上げた。多分今すっごいアホ面だと思うし荼毘さんが「ぷっ。」って笑ったのもそのせいなんだけど腹立つけど。
けど今はそんなことより彼女の口からデクくんの名前が出たことだ。いや、今更名前を知っていることの驚きはしないけどなんで出久くん？しかもなんで名前呼び？？
「な、なんでデクくん？？」
「へぇ、デクくんって呼んでるんですね！他にあだ名とかあるの？？」
「え、いや……。」
あまりにグイグイ来られて正直こっちもたじたじだ。そんなこともお構いなしにトガちゃんは私に詰め寄り「ねえねえ！どうなの？？」と目を輝かせる。
「なんでそんなにデクくんのこと……。」
「それはですねえ、」
「おいガキ。余計な話ししてないで血ィとっとけ。」
トガちゃんの言葉を遮ったのは死柄木だった。血をとる……？彼女の個性の発動条件は血にある、ってことだろうか。
トガちゃんは「もー、ガールズトークに入ってこないでください。」と反論したけど、どこからともなくナイフを取り出した。
私がそれに驚くと、彼女は年相応のへらっとした笑顔を浮かべて「ごめんね、Aちゃん。」なんて告げる。けれど右手にはキラリと光る刃物。息を呑む私に「力抜いてね。」と言ってから私の足にそれを刺した。
「ッ〜！！」
「Aッ！」
背中を打ちつけるのとかとはまた違う痛みが走る。刺されたふくらはぎから全身へ、徐々に痛みが広がっていく感覚。
トガちゃんはまたどこからともなく取り出した小瓶の入り口に私の血液が滴るナイフの先を持っていく。ポトリ、と中に真っ赤な血が落ちた。恍惚としてその血を眺めるその目は猟奇的としか表せないような恐ろしい目だった。
「さて、次は君！」
「っ、かっちゃん……。」
瓶に蓋をして上機嫌なトガちゃんは立ち上がってかっちゃんの目の前に立つ。かっちゃんは舌打ちをしてから彼女を睨みつけた。
「ちょっと痛いですけど、我慢してね。」と言い放った彼女がナイフを構えた。
このままじゃかっちゃんも刺されてしまう。だめだ、なんとかして止めなきゃ……ッ、何か、何か彼女の機を惹く話題を――、
「トガちゃん！……デクくんのこと、教えてあげようか？」
彼女は振り上げた腕を止めて、顔を真っ赤に染めてこちらをみた。
「本当に！？」
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メイ(プロフ) - 赤兎リエ輔さん» 読みます読みます！w 続きが楽しみです(*´∇｀*) (2017年10月23日 23時) (
レス) id: c2a648029d (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - メイさん» わああとっても嬉しいお言葉をありがとうございます……！！いや本当畏れ多い…恐縮です…！そういっていただけて嬉しいです！皆サンに楽しんでいただけるよう自分のペースでやって生きたいと思います…！どうぞこれからもご愛読下さば幸いでございます！ (2017年10月23日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - すっごい面白いです！受験で更新難しいと思います。。。無理しないで頑張ってください！応援してます！！ (2017年10月23日 22時) (レス) id: c2a648029d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年10月19日 19時
