207.入れ寮 ページ24
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そんなこんなあった日から時は流れ――8月も中旬に差し掛かった。
そして今日は久々に外に出れる日。久々に皆に会える日。それと同時に――お母さん達としばらく会えなくなる日だ。
「ハンカチもティッシュもちゃんと入ってるの？そうだケータイの充電器！充電器は？」
「あるよ……。あとそれさっきも聞かれたよ……。」
「頑張れよA！父ちゃん応援してるぞぉ！！」
「いちいち泣かないでよ、今生の別れじゃないんだよ？？」
朝から騒がしい両親に苦笑いを浮かべつつ、少し重いエナメルバッグを肩にかける。そんな時にピンポーンとインターホンがなった。幼馴染のご到着らしい。
「ほら、かっちゃん来たから。もう行くね。」
「勝己くん！そうよ、勝己くんにも頑張ってねって言わなきゃ！」
「そうだ。お父さんもずっと勝己くんとは男のお話をしなきゃと思ってたんだ。」
「やめてよ恥ずかしいから！！ほら、もういってくるから！またね！」
そんなこと言う2人にため息をついて、半ば強引にリビングを出る。ドアを閉めようとしたときに「A。」とお母さんに呼ばれた。
「だから、忘れ物は――」
「頑張りなさいよ。」
「！」
そういったお母さんと、その横に立つお父さんの顔は優しかった。今生の別れじゃないって言ったの自分なのに……なんか、何でこんなに悲しく……。
だめだ、ここで泣いちゃダメだ。と少し俯いて、勢いよく顔を上げて2人に笑顔を向けた。
「うん！」
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「おはよかっちゃん、久しぶり。」
「おー。」
「寮生活楽しみだね〜！」
「そうか……？」
心なしかかっちゃんの対応が柔らかくなった気がする。今までは話しかけても無視か適当な「おう。」か「黙れ。」しか言わなかったのに……！！
「成長したねぇ。」って笑ったら「黙れ。」って言われたけれども。成長は成長だ。
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そうしてみんなであつまったのは大きな建物の前だった。そう、今日から私達が生活する"寮"。
周りを見渡したらみんないて、すごく安心した。女の子なんてみんな目が合った瞬間飛びついてきてくれて、思わず泣いちゃったよね。
「とりあえず1年A組、全員集まれてなによりだ。」
いつの間にか前に立っていた相澤先生はいつもの格好で、短くなった髪を無造作にしたままの状態だった。うん、これでこそ相澤先生って感じ。
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メイ(プロフ) - 赤兎リエ輔さん» 読みます読みます！w 続きが楽しみです(*´∇｀*) (2017年10月23日 23時) (
レス) id: c2a648029d (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - メイさん» わああとっても嬉しいお言葉をありがとうございます……！！いや本当畏れ多い…恐縮です…！そういっていただけて嬉しいです！皆サンに楽しんでいただけるよう自分のペースでやって生きたいと思います…！どうぞこれからもご愛読下さば幸いでございます！ (2017年10月23日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - すっごい面白いです！受験で更新難しいと思います。。。無理しないで頑張ってください！応援してます！！ (2017年10月23日 22時) (レス) id: c2a648029d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年10月19日 19時
