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ぐっと背伸びをしてみるけど、大きい人達が前に居てよく見えない。私と友人は顔を見合わせて眉を下げた。
決勝戦という事で、2年生の殆どは今この体育館に集っている。特に男子の試合は男子生徒の観客が多くて、高くて分厚い壁に阻まれてコードが良く見えない。生憎2階のギャラリーも人で一杯だ。
「どうしよう……。」と小さく呟くと、「あ、いたいた！」と言う声が聞こえた。そちらを見れば、やっぱり周りの人より少し大きい昼神くんの姿。
「良かった……って言っちゃ駄目か。ええと、試合結果は残念だったけど、光来くんの試合が見られるみたいで安心したよ。」
「あはは……でもこの人ごみじゃ満足に見られないかも。」
「そう思って迎えに来たんだ。2人共こっちおいで。」
昼神くんが笑顔で手招きをする。私と友人は言われるがままに彼についていけば、「失礼しまーす。」と昼神くんが視界をふさぐ男の人達に声をかけた。その声に3人くらいの人が振り返る。
「悪いねー、場所取りみたいなことさせて。」
「いえ、俺らも星海さんと白馬さんの試合見るついでなんで！」
なにやら親しげな様子で話す彼ら。内容や様子から察するに、同じバレー部の後輩って所だろうか。先程まで広く横幅を取っていた3人がきゅっとつめて、スペースが空く。「どーぞ。」と昼神くんは笑ってくれて、視界を塞ぐものの何もない、とても見やすい場所に立つことができた。
「ありがとう、昼神くん。」
「いえいえ。光来くんの勇姿を特等席で見てもらわなくちゃ。」
感謝の意を込めてもう一度笑う。その直後ブザーが鳴ると、選手たちがエンドラインに並んだ。横並びになると寄り一層際立つ、光来くんの小ささ。そんなの関係なしに大きな選手達と渡り合うんだから、彼は凄い。本当に、本当に凄い人だ。
「これより2年男子決勝、1組対7組の試合を行います。」
「お願いしアース！！」
肌がピリッとするような高揚感。期待を胸いっぱいに、私はコートを見つめていた。
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ましゅ(プロフ) - さいっこうに最高なお話でした。2人のよさも可愛さもギュッと詰まってて、光来くん〜〜〜〜！！！って悶えました、天才です……幸郎も解釈が一致すぎて……ギュンギュンしました、最幸のお話をありがとうございます！！ (2021年4月30日 3時) (
レス) id: 01c5a5310c (このIDを非表示/違反報告)
なつなつき(プロフ) - お誕生日！！！最高です！ありがとうございます！！ (2021年4月17日 9時) (レス) id: 299227e86e (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 赤兎リエ輔さん» 楽しみにしてますね！ゆっくりで良いのでこれからも頑張ってください！ (2020年5月8日 8時) (レス) id: 2b0a425061 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - あおりんごさん» １番だなんて勿体無いお言葉です…！嬉しすぎます…！コメントありがとうございます、とても自身と励みになります…。楽しんでいただける作品を提供できて幸せです、！コメント並びにご愛読いただきありがとうございました。これからも頑張ります〜！ (2020年5月8日 1時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 紫音さん» レス遅れちゃってすみません…！ずっと応援していただいてありがとうございましたぁぁ…！紫音さんのお声に本当に励まされました(*´｀)絶対また作ろうと思っているので、その時はまたぜひお付き合いください、！本当にありがとうございました…！！ (2020年5月8日 1時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2020年3月30日 23時
