【ハイキュー】隣のクラスの星海くん。2【星海光来】

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『閉会式を始めます。生徒は速やかに集合してください。』



そんな放送がかかって、いがみ合っていた光来くんと白馬くんはぴたりと動きを止めた。ギリギリまで互いに睨みあってから白馬くんは自分のクラスの列へ戻っていく。「じゃあ後でね。」と告げて昼神くんも歩いていった。

私も光来くんにまた、と告げようとしたけれど、それより先に「A、」と名前を呼ばれる。「なに？」と首を傾げて彼の言葉を待つ。



「今日部活ないから……一緒に帰れるか。」
「……うん。」



もう流れで、とかじゃない。カレシカノジョとして、約束して一緒に帰れるんだ。節々で感じられる付き合ったという事実がやっぱりまだ慣れない。光来くんは私の彼氏って、そんな表現も少しくすぐったい。

ふわふわした気持ちのままクラスの列に戻れば、友人が「チョットA！！」と駆け寄ってきた。昼神くんと話す前に別れたから、何の話だったのか〜とかだろうか。



「アンタ星海くんとどうなったの！？」
「……えっ、何で光来くんと話したことしってるの？」



てっきり昼神くんとのことを聞かれると思っていたから少し驚く。友人曰く、私と話し終えた後昼神くんが来て今光来くんと話しに言っていると説明してくれたらしい。何から何まで行き届いてる人だな、本当に……。

私の肩を掴んで「ねえ、それでどうなった！？」とせがむ友人。先程の会話を思い起こしながら、私は笑った。……というより、思い起こすと自然と笑顔になってしまった。



「お付き合いすることになりました。」
「キャーーやっぱりっ！！おめでとぉ〜！」



私を抱きしめて、友人は嬉しそうに小さく跳ねている。まるで自分のことかのように喜んでくれていることが嬉しくって、また緩んでしまう顔。今日は本当に幸せな日だな、なんて思いながら「ありがとう。」と彼女の背中をぽんぽん叩いた。



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『男子バレー優勝、2年1組。女子バレー優勝、2年6組。』



たくさんの拍手に包まれて、1組代表として表彰状を受け取る光来くん。今この祝福の中心に居る彼と付き合えたという事実は噛み締めるほどに幸せが溢れてくる感じがする。

「光来おめでと〜！」と3年のバレー部の先輩であろう人達に声をかけられて満面の笑みを見せる光来くんを心底誇らしく思いながら拍手を送った。



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