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お昼をすませ、2時間程度の間に3つほどアトラクションに乗り。気づくと時刻は5時を回ろうとしていた。
なんとなく決めていた帰りの電車の時間。それに間に合わせるために、そろそろ出ようかと話して私達は園内を出る。昼前から夕方まで、目一杯楽しんだ分こうして終わってしまうとむなしさが大きい。
シャトルバスに揺られながら、徐々に夕焼け色を帯び始めた空を見上げた。遊園地帰りで疲れている人が多いから、バスの中は行きと違いとっても静かだ。1日の終わりを感じさせる雰囲気にぽっかりと胸に穴が開いたみたいな、そんな物寂しさに襲われた。
駅に到着した時刻と予定の電車が来るまであと5分。駅のホームのベンチに座って、私達は一息つく。
「楽しかったね〜。」
「ああ。……もっと一緒にいられたら良かったんだけど。」
ナチュラルに発せられた言葉に照れるけど、1日一緒にいれば流石に少し慣れた感じはする。「だから、そういう照れくさいことは……。」という私の言葉を遮って、「でも本気だ。」と光来くんは言う。
こちらを向いた彼と目を合わせて、そらせなくなった。互いに固まってしまった日のことを思い出す。
「今日1日一緒にいられて本当に楽しかった。俺の我がままに付き合ってくれてありがとな！」
明るく笑った彼の笑顔はどこか寂しそうに見えた。我がままなんかじゃないよって、私も楽しかったって、伝えたい言葉が色々浮かんで、それらを総じて気づくと口走っていた。
「また一緒に何処か行こうよ。」
口をついて出た言葉に自分でハッとする。光来くんは「え、」と零して目を見開いていた。ど、どうしよう、つい勢いで……！
「あ、あの、部活がお休みの日があれば、だけど、」
「いいのか……？」
食い気味に、少しを身を乗り出した光来くん。その嬉しそうに輝く瞳が、私にとっても凄く嬉しいもので。「うん、約束。」と心からの笑顔を向けた。
そうしていると電車がホームに入ってきて、私達は乗り込んだ。
夕方の帰宅ラッシュのせいか、随分込み合っている。人との間隔が必然的に近くなって、発車と同時に大きく揺れて光来くんと手が触れた。それだけで少し緊張したのに、光来くんは私の手をとる。
「……こうしててもいい、か。」
「……うん。」
満員電車の中、私達に会話はない。でも繋がれた手から感じるぬくもりは雄弁に何かを語っているように感じた。
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赤兎リエ輔(プロフ) - 檸檬さん» レス遅れちゃってすみません…！初々しさを目指しているので、そう感じていただけているようでとても嬉しいです…！初々しさ全開で頑張ります笑 コメントありがとうございます、これからもよろしくお願い致します〜！ (2020年3月30日 21時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 初々しいの好きです!!!!!!!!!!!! (2020年3月20日 19時) (レス) id: bb7087dd1f (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - なつなつきさん» 謝らないでください〜コメントとってもありがたいです涙 私としてはにやけながら楽しんでいただけているようで嬉しい限りです…！ これからもっとにやにやさせられるよう頑張りますので電車での閲覧ご注意くださいっ笑 (2020年3月17日 21時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - lonkuuさん» その甘酸っぱさを目指しているのでそのお言葉が嬉しいです…！！楽しんでいただけているようで何よりです…涙 お褒めの言葉、応援の言葉ありがとうございます。もっと好きになってもらえるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年3月17日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
なつなつき(プロフ) - 赤兎リエ輔さん» またコメントすみません！電車で読むの間違えたぁぁっ。となってます。にやにやが止まりません！ (2020年3月17日 11時) (レス) id: 0034c747bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2020年1月19日 1時
