【ヒロアカ】重力操作系少女は合同戦闘訓練をするそうで。Ⅸ (ページ40)

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423.メリれ！クリスマス！ページ40

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それはとある冬の日、ハイツアライアンスのロビーにての出来事だ。

「仮免取得から僅か30分後にプロ顔負けの活躍！！普段から仲良く訓練されてるんでしょうか！？」

「そう見えンなら眼科か脳外科行った方がいいぜ。」
「仲は良いです。」
「ハァ！？テキトーこいてんじゃねーぞいつ仲良くなったんだコラ！」
「仮免補講で二人一緒にいること多かっただろ。」
「なんだそのシステムは、時間と親交は比例しねェンだよ！」
「システムってなんだ。」

恐らく説明の必要はないだろうケド、今インタビューを受けているのはかっちゃんと轟くんだ。何でも仮免をとったその日の帰りに敵を退治するというお手柄をやってのけたらしい。

その活躍を聞いて、インタビュアーさんも一体どんな優秀な生徒だろうと思ったことだろう。しかしいざインタビューをしてみたら片方はとんでもない常識知らずの横暴マン、片方はある意味常識知らずの天然マン。しかもお互いは(かっちゃんが一方的にとはいえ)犬猿の仲だ。

この2人にインタビューだなんて考えるだけで同情してしまう。一体この映像は本当に放送されてしまうのだろうか……いや、されたらまずいよな。雄英が。

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12月も下旬にさしかかり、修業まで残り数日となった今日の日。1-Aの教室は笑いに溢れていた。というのも、数日前にかっちゃんと轟くんが受けていたインタビューが遂に映像となったからだ。

「一時間もインタビュー受けて！爆豪丸々カット！！」
「ある意味守ってくれたんやね。」
「使えやぁああ……！！」
「いやあ、使えないでしょ。」

映像化されたインタビューではかっちゃんの言葉全カットはもちろん、その姿もほとんど見切れっぱなしで轟くんがずっと映るという構成になっていた。まあ態度も悪かったし姿が消されるのも仕方ない。

「オールマイトから遠ざかってない……？」
「イカレてんだ。
「聞こえてんぞクソデクとクソ玉ァ！」

ニュースキャスターさんが『初々しくも頼もしい仮免ヒーローでした。』と締めくくるのが聞こえる。お茶子ちゃんたちとケータイでニュースを見ながら、次に取り上げられた話題に眉をひそめる。

「事件から今日で9日。たった20人の暴動約50分ほどで泥花市は壊滅に追い込まれたのです。」

9日前に起こった泥花市での大規模な暴動。確かその規模は神野以上……死傷者が少ないことが唯一の救いだ。

「怖いねえ。」とお茶子ちゃんと頷きあって、続くニュースに目をやった。