第１５６話 ページ6
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君島が大勢を魅了し大合格を得たところで、またも彼の歌声が聞こえてきた。けれど君島は今サンオイルを塗って貰っている。本人以外が完璧に歌を真似ている、そんなことが出来るのはひとり。
「仁王雅治、合格じゃー！」
「プリッ。」
流石はコート上の詐欺師といったところだ。君島にイリュージョンして合格するとは。
続く10番目は跡部と入江の因縁の対決だった。実際に試合を見ることはできなかったが、チームシャッフルの際に対戦しノーゲームに終わったとか。ナンパではあるが対決は対決、どちらに軍配が上がるかをAもわくわくと見つめる。
「(入江さんがナンパっていうのも想像つかないなあ……。)」
けれど話し上手な彼ならば問題はないのだろうと思いつつ見ていると、入江はなにやら声をかけるそぶりを見せず砂浜を右往左往と走っていた。
「そんな……このボクがナンパに成功しないなんて……嘘だぁ〜〜〜！！！
大絶叫した後、「なーんてね。」といつもの彼らしく笑う。そしてそれと同時にAも苦笑いした。
ごちゃごちゃやっていたため失格とみなされ、鬼に続いて入江までもあくと飯に倒れてしまった。本格的に自分の保護者的立場だった人物がいなくなってきたことにAは少しの呆れを抱く。
パチンッ、と乾いた音が鳴った。それは跡部が指で鳴らした音で、その音を聞きつけて女達が一斉に押し寄せてきた。
「おお、さすがキング跡部様や〜！！」
「ビーチ獣の女を魅了しやがった！？」
「……どうやら海外からも来ちまったじゃねーの。」
そんなことあるのかとAは真剣に引いていた。確かに跡部はカリスマ性もあるし容姿も良い。ビーチ中だけでもありえないというレベルなのに海外からとはどういうことだ。
木手に対してだらしないといったことも含め、Aの中で跡部はもはやすごいとかを通り越して恐ろしい存在となった。
とまあそんなこともあったが、ナンパ対決は続く。11番目はそれぞれ遠野と阿久津だったのだが、2人とも女を拉致しようとしたことにより失格。12番目の伊達もシンプルに失敗した。
同じく12番目である白石はナンパにもいけずもじもじとしていた。それにより失格、イケメンなのに酷くもったいない。
次の13組目でラスト、ついに大将戦だと思っていたその時。三船がAを見下して冷たく言った。
「おい貴様、さっきから何をひとり見物しとるんじゃ。」
「……へ？」
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赤兎リエ輔(プロフ) - ミズチーさん» とても温かいお言葉を…ありがとうございます…！！どうにか乗り越えてきます！そのお言葉が本当に頑張る糧になります…更新は遅いですが、ご期待に沿えるよう精一杯頑張らせていただきます！ (2019年2月20日 0時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 蜜さん» ご愛読ありがとうございます！感謝感激でもう…感無量です…！応援の言葉ありがとうございます、とても励みになります！少々お時間はいただきますが、気長にお待ちいただければ幸いです(*´｀) (2019年2月20日 0時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ミズチー - テスト大変だと思いますが、頑張ってください！とても面白いので更新遅くても待ってます！ (2019年2月19日 21時) (レス) id: 402d306b68 (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。テスト大変だと思いますが、更新心待ちにしております。頑張ってください！ (2019年2月19日 16時) (レス) id: 372926e5f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2019年2月18日 3時
