第１５５話 ページ5
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「我が奥義を持ってすればナンパなどたやすいわ！」
そういって名乗りを上げたのは真田だった。他の選手が海パンのなかなぜかふんどしでの参戦である。その時点で既に一抹の不安は抱きつつも、Aは真田をみつめる。
ひとり歩いている女を見つけ、真田が音もなく移動する。
「あっ、風のように近づいたぞ！」
正に疾きこと風の如し、といった感じで女に近づいた真田は、耳元で何かを囁く。
「おおっ、何か囁いてるぞ！」
そっと落ち着きを持って、そしてひそやかなその行動は静かなること林の如し。次はどんな技を見せてくれるのだろうと少し期待が募る。
少し身を乗り出してその様子を観察すれば、真田は何を思ったかいきなりキスを迫っていた。
「うわっ、いきなりチューを！？」
……勇猛果敢なその攻めは侵略すること火の如くとでも言おうか。そしてその行動の末あくと飯で動かなくなった姿は正に動かざること山の如し。あまりに異様な光景に、無駄に楽しんでいた分Aは一気に熱が引いてすんと冷めた表情になった。
続く高校生6番手は種ヶ島のようだった。セグウェイに女を乗せて「ちゃ〜い。」と意気揚々とナンパを成功させた彼に、似合うなと素直に思う。
「(絶対に修さんはテニスをやってなかったら遊び人だったんだろうなあ。)」
そう思っていると、乗り物は反則という事で種ヶ島はアウトになった。
中学生6番目の丸井は楽々とナンパを成功させた。高校生7番目の伊達は失敗、中学生切原はデビル化して同じようなタイプの女をナンパ成功。続く高校生8番目のデュークも成功した。しかしそれに対する中学生チーム石田は声すらろくにかけられず失敗となる。
続々と人数も減ってきたが、未だ中学生は成功したのはたったの2名だけである。
「2-4、残り5人か……だんだん追いつくのが難しくなっていくな。」
「せやな。」
「元々乳臭い中坊にゃナンパ対決なんて早すぎたんだよ。」
不安を見せる大石と白石にそういった遠野は、「なあ、越知。」と越知に同意を求めた。その越知は先ほどナンパに成功した女とビーチバレーで遊んでいる。
「さして興味はない。」
「あるだろ絶対っ！！」
越知の意外な一面に苦笑いしていると、どこからともなく歌声が聞こえてくる。それにつられるように顔を向けると、アイドルスマイルでビーチを歩く君島の姿があった。
サンオイルを塗ってくれと彼が言えばその役割の争奪戦が起きる。大合格、というやつだ。
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赤兎リエ輔(プロフ) - ミズチーさん» とても温かいお言葉を…ありがとうございます…！！どうにか乗り越えてきます！そのお言葉が本当に頑張る糧になります…更新は遅いですが、ご期待に沿えるよう精一杯頑張らせていただきます！ (2019年2月20日 0時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 蜜さん» ご愛読ありがとうございます！感謝感激でもう…感無量です…！応援の言葉ありがとうございます、とても励みになります！少々お時間はいただきますが、気長にお待ちいただければ幸いです(*´｀) (2019年2月20日 0時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ミズチー - テスト大変だと思いますが、頑張ってください！とても面白いので更新遅くても待ってます！ (2019年2月19日 21時) (レス) id: 402d306b68 (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。テスト大変だと思いますが、更新心待ちにしております。頑張ってください！ (2019年2月19日 16時) (レス) id: 372926e5f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2019年2月18日 3時
