第１８２話 ページ32
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ラケットではなくほうきをもってコート入りしてしまうほどには緊張している大石。不安を残したまま、ギリシャのサービスプレイで試合が始まる。
『ザ・ベストオブ1セットマッチ、ギリシャサービスプレイ！』
相手の高校3年生、ヘラクレスのサーブが放たれる。大石がレシーブに当たるも、大きく曲がったスライスサーブを受け切れなかった。
15-0、1点は先取されたが、1度見たこともあり難なく越知はサーブを返す。そのボールを相手の中学生、エヴァが冷静に返した。
カラカラとラケットが地面を擦る音。越知を通り抜けたボールを大石が十八番のムーンボレーで返球した。……しかし、ギリシャの2人の選手は高く飛んでそのボールに上空で対応する。
「なんだあの2人の桁違いな跳躍力は！？」
高い打点からスマッシュを決められ、日本のコートにたたきつけられた。
更に失点はとどまらず、大石は相手から放たれた曲がるスライスサーブを再び打ち返すことが出来なかった。点差は40-0だ。
「
続くラリーも失点を許し、相手に1ゲームを選手された。モニターで試合を観戦する切原「何してるんスか〜！」と嘆く。それをなだめる白石も、「流れが相手にいっとるな。」と不安そうに呟いた。
その言葉にAは徳川、種ヶ島と目を見合わせる。それからフッと笑った。
「大丈夫だよ白石くん。流れならすぐ戻ってくる。」
「え……？」
Aの言葉に呆然とした様子で白石が振り向く。高校生も全員心配ないと言いたげな面持ちでいて、白石も切原も不思議そうだ。そんな2人に見てたら分かるよとAはいたずらっぽく笑う。
モニターに視線を移した瞬間、ボールは誰にも反応を許さずギリシャコートに決まっていた。
「マッハ……。」
問題ない理由、それは次のサービス権が越知にあるためだ。6割のリミッターを解除した越知のサーブは恐ろしく速い。いくら同じ原理とはいえAのサーブとは桁違いだと、A自身嫉妬の余地も残せないほどに。
「は、速すぎじゃないのか奴のサーブ！？誰か見えた奴いるか！？」
「ヘラクレス先輩……サーブが早いからって動けないなんて引退間近かなぁ……。」
そういったエヴァであったが、彼も越知のサーブに反応すら出来ず点数を許した。あまりの速さに「バリヤバ。」と舌を出すエヴァ。世界の選手を2枚抜き、それほどまでに越知のサーブは規格外だ。
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赤兎リエ輔(プロフ) - ミズチーさん» とても温かいお言葉を…ありがとうございます…！！どうにか乗り越えてきます！そのお言葉が本当に頑張る糧になります…更新は遅いですが、ご期待に沿えるよう精一杯頑張らせていただきます！ (2019年2月20日 0時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 蜜さん» ご愛読ありがとうございます！感謝感激でもう…感無量です…！応援の言葉ありがとうございます、とても励みになります！少々お時間はいただきますが、気長にお待ちいただければ幸いです(*´｀) (2019年2月20日 0時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ミズチー - テスト大変だと思いますが、頑張ってください！とても面白いので更新遅くても待ってます！ (2019年2月19日 21時) (レス) id: 402d306b68 (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。テスト大変だと思いますが、更新心待ちにしております。頑張ってください！ (2019年2月19日 16時) (レス) id: 372926e5f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2019年2月18日 3時
