第１５４話 ページ4
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4人目の高校生のチャレンジャーは大曲。しかし、もはやチャレンジという言葉がふさわしくないのではと思うほど簡単にナンパに成功した。しかも2人もだ。
「見ろ！大曲先輩が美女2人も！」
「ラケットも女も二刀流かい！！」
白石の的確なツッコミが先ほどから絶好調だ。鬼も入江もあくと飯に倒れ、徳川はなにやら先ほどナンパした女と話し込んでいる今Aはひとり。少しの寂しさを感じつつもナンパの様子を見ていた。
そんなAの元に「楽しんどるか？」と声をかけ、隣に並んだのは種ヶ島だった。
「んー……半々ですかね？」
「アイツらおもろいなあ。見てみ。」
種ヶ島に向けていた視線を戻すと、幸村が女を連れてきていた。流石は神の子、ナンパといえど死角はないらしい。
……かと思われたが、幸村が連れてきたのはどうやら男だったらしく、神の子はあえなく倒れた。それをみて心底楽しそうに笑っている種ヶ島につられてAも笑う。すると、種ヶ島はAの頭に手を置いて立ち上がった。
「修さん？」
「笑っときや。そのほうがええで。」
そういって顔を向けることなく、種ヶ島はひらひらと手の甲を見せて手を振った。少しずつ遠のいていく彼の背中に呆然として、それでも慌てて声をかけなくてはと思った。
「ナンパ、頑張ってくださいね！」
Aの言葉に振り返ることなく、「ちゃい。」と返事をして種ヶ島はその場を去った。励まされるほど酷い顔をしていたのだろうかと、Aは自然と自分の顔を触る。
ちらりと視線をやるとアドレスを交換している風な様子の徳川と女に深いため息をついた。やっぱりずっと目標として尊敬し続けている人であり、自分にとって兄のような存在であった徳川が女とああいう風に絡むのはどうも嫌気がさした。
とはいってもこれは自分の勝手な感情だし、それはA自身分かっている。それでも感じずにいられないもやもやした感情。その心当たりに浮かんできたのはあの日……平等院に負けた彼と医務室で話したときに抱いたものと同じだった。
「……そんなわけないか。」
それでもやっぱり案外簡単に割り切れてしまうから違うのだろうとも思う。そもそもその感情自体経験したこと無いのだから分かりもしない。
なんてひとり思いつめている間に、サポート係りとして乾と柳が合流していた。ナンパに失敗した中河内が乾の作ったジュースに倒れる。データテニス選手の作るものは恐ろしいらしい。
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赤兎リエ輔(プロフ) - ミズチーさん» とても温かいお言葉を…ありがとうございます…！！どうにか乗り越えてきます！そのお言葉が本当に頑張る糧になります…更新は遅いですが、ご期待に沿えるよう精一杯頑張らせていただきます！ (2019年2月20日 0時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 蜜さん» ご愛読ありがとうございます！感謝感激でもう…感無量です…！応援の言葉ありがとうございます、とても励みになります！少々お時間はいただきますが、気長にお待ちいただければ幸いです(*´｀) (2019年2月20日 0時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ミズチー - テスト大変だと思いますが、頑張ってください！とても面白いので更新遅くても待ってます！ (2019年2月19日 21時) (レス) id: 402d306b68 (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。テスト大変だと思いますが、更新心待ちにしております。頑張ってください！ (2019年2月19日 16時) (レス) id: 372926e5f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2019年2月18日 3時
