第１７５話 ページ25
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『ドイツVS日本のU-17プレW杯は……2勝1敗でドイツの勝利！！』
敗北、という結果に終わったが日本は大健闘した。それは入場時と比べて退場時の観客の歓声で一目瞭然だろう。日本の存在感を示すという意味では成功といえる。
試合終わり、荷物をまとめているときに徳川が居ないことに気づいた。入江も鬼も、幸村に聞いても知らないと言う。
別段用があるわけではないのだけれど、律儀な彼がふらっと姿を消したことに驚いた。出発まで時間もあるし、少し探しに出ようと思ったAは入江にそう伝えて控え室を出る。それからひとり歩き出した。
「何処いったんだろ……。」
「何かお探しかい？」
軽く呟いただけの独り言。それに反応されたことと突然肩を組まれたことに激しく驚いてAは「わっ！？」と大きく声を上げた。その反応に愉快そうに笑った男の声と顔には確かな覚えがある。
「リョーガくん……！！」
「よぉ、おチビちゃん。」
越前が合宿退去を命じられた日、同じく合宿所から姿を消したリョーガ。越前がアメリカ代表になった時点でなんとなく察してはいたが、やはり彼もアメリカ代表としてこの大会に参加するらしい。
へらへらとした笑みを浮かべながらAから離れたリョーガが、「で、何してんだ？」と聞く。徳川さんを探している、そう伝えるより先にリョーガは「真面目くんか？」と言い当てて見せた。
「なんで分かって……。」
「ビンゴか。んじゃ着いて来い！」
着いて来い、そういっておきながらAの手首を掴んでリョーガは走り出した。そうなってはAも着いて走るしかない。何を持って彼が着いてこいと言っているのか知らないが、流石に用件を伝えているのにそれ以外につき合わせるようなことはないだろう。
そう信じて着いていけば、前方にアメリカ代表ジャージを来た団体が見えた。彼らがこちらに気づいて「おーい、リョーガ！」と声をかけている。
……まさか、自分はリョーガという男を過信したのだろうか。
「もー、何処行ってたんだよ！兄弟そろって！」
「悪い悪い。チビ助を迎えに行く同伴者がいたもんでね。」
そう説明したリョーガがほら、と少し横に移動してAはアメリカ代表メンバーの視線を集める。突然すぎるこの状況に頭が追いつかず、Aはろくに反応できなかった。ただ、その中に見覚えのある顔を見つける。
「え……(人1)！？」
「キコ……？」
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赤兎リエ輔(プロフ) - ミズチーさん» とても温かいお言葉を…ありがとうございます…！！どうにか乗り越えてきます！そのお言葉が本当に頑張る糧になります…更新は遅いですが、ご期待に沿えるよう精一杯頑張らせていただきます！ (2019年2月20日 0時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 蜜さん» ご愛読ありがとうございます！感謝感激でもう…感無量です…！応援の言葉ありがとうございます、とても励みになります！少々お時間はいただきますが、気長にお待ちいただければ幸いです(*´｀) (2019年2月20日 0時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ミズチー - テスト大変だと思いますが、頑張ってください！とても面白いので更新遅くても待ってます！ (2019年2月19日 21時) (レス) id: 402d306b68 (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。テスト大変だと思いますが、更新心待ちにしております。頑張ってください！ (2019年2月19日 16時) (レス) id: 372926e5f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2019年2月18日 3時
