第71話 ページ21
ここからVS1軍まで、長い間オリジナルストーリーを挟みます。
捏造等あると思いますので、苦手な方は暫くご閲覧を避けるようお願いいたします…申し訳ないです。VS1軍戦を始めるときはタイトルに明記します
大丈夫だよ、という方のみ続きをどうぞ!
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負け組みも戻ってきたことにより、U-17合宿所はより一層活気であふれていた。それはAもまた同じで、中学生達に負けまいと努力を続ける毎日である。
今日の練習終えても、Aは部屋に戻らず練習を続けていた。その理由と言うのも、翌日にシャッフルマッチを控えているからだ。
自分が出るかどうかは分からないが、もしものときのために万全の状態で挑みたい。やらなくて後悔するよりやって後悔(するしないは別として)したいと言うのがAの考えである。そのために黙々と壁打ちを続けていると、ギィと入り口の開く音がした。
手を止めて振り返り、そこにいた人物の姿にAは目を見張る。
「ねえ、今度はアンタが相手してくんないっスか。」
わずかに口角を上げ、にやりとした生意気な笑み。目深に被った帽子のツバを少しあげながら猫目を覗かせたその男――越前はラケットを持って立っていた。
相も変わらず生意気なその態度に少し笑みをこぼしながらも、丁度退屈していたところである。
「うん、もちろん。」
ドリンクやタオルを片付けてラケットも一旦ケース入れたAは、コートに向けて越前と歩き出す。あの日、徳川と越前が打ち合った日以降お互い交流が無かったため妙に懐かしく感じる。
特に会話も無く歩いていた2人だったが、越前が「もしさ。」と切り出したのでそちらに顔を向けた。
「明日俺とAサンが当たって俺が勝ったら、俺が1番コートってことだよね。」
「……もしも試合が当たって、万が一にも私が負けたらね?」
万が一、その単語を強調すれば越前はしかめっ面を隠すことなく浮かべる。「大人気ない言い方。」なんて素直な彼に笑いつつ見えてきたコートにはなにやら人が複数いるようだった。
越前と顔を見合わせて何事かと首をかしげる。自分達が声をかけるより先に、コートにいた人物がこちらに気づいた。
「お、越前じゃねえか!……っと、それとAサンも!」
「なんやて!コシマエー!!どこいったんか思ったら姉ちゃんとテニスしとったんかぁ!?」
おーい!とこちらに手を振るのは桃城、遠山。そこにいたのは2人を初めに複数の中学生達だった。
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作者名:赤兎リエ輔 | 作者ホームページ:http://nekomoti
作成日時:2019年1月10日 0時