【ヒロアカ】重力操作系少女は仮免許取得試験に臨むそうで。Ⅵ【原作沿い】 (ページ42)

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281.ボーイ・ミーツ… ページ42

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そして翌日。私と切島くんはなんとなくドキドキしながら登校した。そのドキドキに反して特に何も言われないままにSHRが終了した――そのとき。

「重操。切島。」

相澤先生に名前を呼ばれて手招きされた。私と切島くんが呼ばれるなんてインターンのことしかないだろうとお互いに確信して、少しわくわくして相澤先生のもとへ駆ける。

すると相澤先生はいつも通り気だるげな感じで私達に話した。

「天喰からお前らについての詳細を教えて欲しいと頼まれた。インターン先の事務所の人が知りたがっている。ので、お前らの個性と人柄、体育祭の成績、期末の成績その他もろもろを俺の独断で作った資料を渡す。構わないな？」

相澤先生の言葉に一瞬切島くんと目を合わせてから、2人揃ってニッと笑って声をそろえた。

「もちろんっス！」
「もちろんです！」

そんな私達にため息をついた相澤先生は「そうか。」と一言。そしてかわらずだるそうに私達に手の甲を向ける形で手を上げて教室の扉へと歩き出した。

「ま、いい報告を願っとけよ。」

「はい！」
「あざす！」

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さらに次の日。またもSHR後に相澤先生に呼ばれた私と切島くんに告げられたのは放課後に天喰先輩の元へ行くようにということだった。

いよいよか、といった感じで私も切島くんも楽しみな気持ちと緊張が入り混じって複雑な感じ。そんな状態のままに授業を受け、とうとう放課後を迎えた。

「っはー！緊張すんな！」
「うん……！いけるといいね、インターン！」

そんな会話を交わしながらたどり着いた3年生の教室前。天喰先輩は外で待っていてくれたみたいで、私達が到着するや否やこちらへ寄ってきてくれた。

相変わらず人目を気にしている様子で決して私達と目を合わせない先輩。絶妙な距離感も保たれている。けれど先輩の放った言葉はしっかり私達の耳に届いて、私達を驚かせた。

「インターン先の事務所の人、大歓迎だって。」
「……マジっスか！」
「やったぁ……！」

切島くんと顔を見合わせて笑い合う。そんな私達に天喰先輩はいろいろと詳細を告げてくれた。

明後日の土曜日、インターン先の事務所にいってみること。そのときはまず話し合いだから制服でいいのだということなどなど。

今から楽しみだ……！

「っていうか先輩連絡先教えてくださいよ！」
「え。」
「確かにそのほうが便利ですね……。」
「ちょ、」
「お願いします！」
「俺の意見は……。」

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