【ヒロアカ】重力操作系少女は仮免許取得試験に臨むそうで。Ⅵ【原作沿い】 (ページ37)

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「――キミ達まとめて、俺と戦ってみようよ！」

そんな先輩のひとことをうけ、さっそくやってきた体育館γ。でも正直クラスの誰も納得いってない表情だ。そんな私達を気にも留めず準備体操をする先輩。

「あの……マジすか。」
「マジだよね！」

そんな先輩に、また壁とおでこを合わせている天喰先輩は「ミリオ……止めた方がいい。」なんてぼそぼそ言ってから、更に言う。

「形式的に"こういう具合でとても有意義ですと語るだけで十分だ"。みんなが皆上昇志向に満ち満ちているわけじゃない。立ち直れなくなる子が出てはいけない。｣
「あ、聞いて知ってる？昔挫折しちゃってヒーロー諦めちゃって問題起こしちゃった子がいたんだよ知ってた！？大変だよねぇ。通形ちゃんと考えないと辛いよこれ辛いよー。」

天喰先輩に続いた三奈ちゃんの角をいじる波動先輩。三奈ちゃんは「おやめください……！」とちょっとだけ恥ずかしそうだ。

通形先輩って言うのか……って、あ！資料届ける予定だった人……この人だったんだ。

まあそんなことどうでもよくて、2人が口にした立ち直れなくなる子や挫折という言葉。その言葉に皆なんだか不安さに合わせて粛然としない思いが募ってきたみたいで、常闇くんと切島くんが代表するように言う。

「待ってください……。我々はハンデありとはいえプロとも戦っている。そして敵との戦いも経験しています！」
「そんな心配されるほど、俺らザコに見えますか……？」

2人の言葉に「うん、いつどっから来てもいいよね。」と悠々とした感じの通形先輩。そして「1番手は誰だ！？」と続けた。勇み立った様子の切島くんがガッツポーズをつくって、「俺、」と言いかけたのを、デクくんが遮る。

「僕……行きます！！」

やる気と緊張の入り混じった表情のデクくんに、「意外な緑谷！！」と遮られた切島くんは叫んだ。

「問題児！いいね君やっぱり元気があるなあ！」

デクくんと対照的に緊張感のきの字も感じてなさそうな通形先輩。そんな先輩に向けてデクくんは戦闘態勢を取った。まじか、マジでやるのか……！

「よっしゃ先輩、そいじゃあご指導ぉー、」
「よろしくお願いしまーっす！！」

その瞬間落ちるようにして脱げた先輩の服。そして素肌が見えて……って、え、えっ！？

「あーー！！」
「わーー！！？」

健全な小説にそれはダメなやつなんじゃ！？

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