【ヒロアカ】重力操作系少女は仮免許取得試験に臨むそうで。Ⅵ【原作沿い】 (ページ36)

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不思議な人の集まりっていう印象を覚えたビッグ3の皆サン。相変わらずおでこと黒板をあわせる天喰先輩に代わって、女の人が続けた。

「彼はノミの"天喰環"。それで私が"波動ねじれ"。今日は"インターン"についてみんなにお話してほしいと頼まれてきました。」

波動先輩かぁ……。なんか昨日と違ってしっかりしてるように感じる。やっぱ不思議だって言っても流石にビッグ3、雄英のトップなだけある――

「けどしかしねえねえところでキミはなんでマスクを？風邪？おしゃれ？」
「これは昔に……。」
「あらあとなた轟くんだよね！？ね！？なんでそんなところをやけどしたの！？」

……ん？

「芦戸さんはその角折れちゃったら生えてくる？動くの！？ね？
峰田くんのボールみたいなのは髪の毛？散髪はどうやるの！？
蛙吹さんはアマガエル？ヒキガエルじゃないよね？
重操さんって体重測定で体重軽くしちゃったりできるの？したことある？

どの子も皆気になるところばかり！不思議！」

あぁ、やっぱり昨日と変わらなかった。波動先輩は話を進めることなく、そして質問の返事を聞くこともなくみんなに質問を投げかけていく。天然というかマイペースというか……。

そんな彼女に対して「合理性に欠くね？」というコメントを顔だけだった先輩に投げる相澤先生。相澤先生の黒いオーラを感じ取ったのか「安心してくださいイレイザーヘッド！大トリは俺なんだよね！！」と随分焦った感じで言った。

「前途ー！？」

……前途？

何をいっているんだこの人は、と思った私の気持ちはみんなとリンクしていたらしく、教室はシーンと静まり返る。先輩はジェスチャーをぶんぶんしながら更に言う。

「多難ー！！つってね！よォしツカミは大失敗だ！」

おもしろい先輩……みたいだ。いや、おもしろいっていうか明るい？まあどっちにしろ変わった人であることに変わりないけど……。

ポカーンとした表情を浮かべる私達に、その先輩は続けた。

「まァ何がなにやらって顔してるよね。必修てわけでもないインターンの説明に突如現れた3年生だ。そりゃわけもないよね。1年から仮免取得……だよね、フム。今年の1年生ってすごく……元気があるよね。そうだねェ……なにやらスベり倒してしまったようだし――」

次に先輩の放つ言葉に、私達は目を見開くことになる。

「――キミ達まとめて、俺と戦ってみようよ！」

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