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※席の描写があるのであらかじめお伝えしておきます。この小説では1‐Aの席を一部変更させていただいております。申し訳ございません。※
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「――通称、ビッグ3のみんなだ。」
相澤先生の言葉とともに入ってきた3人の男女。そのうちの男の人と女の人に見覚えが……。
いや、うん、見"覚え"じゃない。はっきりみたことある。謎の顔だけの人と昨日資料を受け取ってくれた人だ。
その記憶は正しかったみたいで顔だけだった人はニコッ、と。女の人は「あ！昨日の！」と笑顔を向けてくれた。
「知り合い？」
「ちょ、ちょっと……。」
お茶子ちゃんが私に問う。うん、ひとことでは答えられない……。
「あの人達が……！的な人が居るとは聞いてたけど……！」
「びっぐすりー！」
「めっちゃキレーな人いるし、そんな感じには見えなねー……な？」
そんな風にテンションがあがっている様子の皆。昨日であの女の人の感じ知ってるから上鳴くんに同意って感じだ。でもあの黒髪の男の人は初めて見る……なんか目つき鋭くて怖そう……。
「じゃ手短に自己紹介よろしいか？天喰から。」
相澤先生がその黒髪さんのことを見て言う。天喰先輩って言うんだ、なんて呑気に考えていると天喰先輩はキッと私達を一瞥した。
その迫力、眼光の鋭さに思わず身震いする。それはみんなも同じだったようで一気に静まり返る教室。それゆえに天喰先輩の次の言葉ははっきり聞こえてきた。
「だめだミリオ……波動さん……。ジャガイモだと思って臨んでも……頭部以外が人間のままで以前人間にしか見えない。どうしたらいい、言葉が……出てこない……。頭が真っ白だ……辛いっ……！」
「(ええ……！？)」
多分皆そう思ったろうなって顔してる。私も思った。
天喰先輩はしまいには「帰りたい……！」と体をくるっと回転させて黒板と向き合ってしまった。……えっと、なんだ？怖そうな人なのに……。
「雄英……ヒーロー科のトップですよね……。」
デクくんが思わず聞いたその疑問。けれどそれに明確に答えることはなく女の人は言った。
「あ、聞いて天喰くん！そういうのノミの心臓って言うんだって！ね！人間なのにね！不思議！」
ノミの心臓ってことは……上がり症的なアレ？それでもってやっぱりこの女の人はとても不思議な性格……。ビッグ3の第一印象が不思議な人の集まりになっちゃった……。
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年11月4日 3時
