【ヒロアカ】重力操作系少女は仮免許取得試験に臨むそうで。Ⅵ【原作沿い】 (ページ34)

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273.無敵ページ34

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そんなこんなで終えた1日。無意味な雑用を何度もさせられた私はやっと帰れるとホッとしていると、「重操。」とまた悪魔の声が。

「この書類3年まで届けてこい。これで今日はラストだ。まあ明日からはこんなに意味なくは使わないから安心しろ。」

何も安心できない。なんて言葉を飲み込んで書類を受け取った。「中身見るなよ。」っていう念押しと一緒に。3年の通形さんに届ければいいんだとか。居なかったら3年生の誰かに。

というわけでやってきた3年教室前。上級生だらけで緊張する……はやく通形さん見つけて帰りたいけど……どうやって見つけよう……。

「ねえねえ何してるの？」

教室の前で悩んでいると、女性の声で話しかけられた。慌てて振り返るとそこには美人な青い髪の女の人の姿が。どうやら3年生みたいだ。

「あの、イレイザーヘッドから派遣されてきて、通形先輩に用が……。」
「イレイザーから？じゃあ1年生なの？頼まれるってことは学級委員？」
「え、あの……。」
「あ！ねえねえ聞いて！私貴女の事見たことあるなーって思ったの今。なんでだろ？」
「え……えぇ……？」

唐突な質問攻め。頭がこんがらがって何がなんだか分からなくなっていると、「あ、通形に用だっけ！」と本題を思い出してくれた。それから流石って感じでクラスに入っていって辺りを確認した後、戻ってくる。

「通形いないみたい！あ、名案あるよ！私が預かるってどう？ねえいいと思わない？」

ぐいぐい来られたために思わず「じゃ、じゃあ……。」と返してしまった。まあ3年でいいって先生言ってたし、通形さんと仲いいみたいだし……いいよね……？

あとで名前聞いとけばよかったな、なんてふと思った。

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それか2日たって、ようやくデクくんの謹慎が解けた。ってことはかっちゃん今頃1人で……ドンマイすぎるね。

「じゃ緑谷も戻ったところで、本格的にインターンの話をしていこう。」

SHRで前に立つ相澤先生は気だるそうに言う。そして「入っておいで。」とドアのほうに向けていった。誰かきてるのかな……？

「職場体験とどういう違いがあるのか、直に経験している人間から離してもらう。多忙な中都合をあわせてくれたんだ、心して聞くように。現有英生の中でもトップに君臨する3年生3名

――通称、ビッグ3のみんなだ。」

そういって入ってきたのは2人の男の人と1人の女の人だった。

「あれ……？」

なんか……3分の2で見覚えが……。

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