【ヒロアカ】重力操作系少女は仮免許取得試験に臨むそうで。Ⅵ【原作沿い】 (ページ3)

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士傑のイナサくんから謎の好き宣言をされたその後。去っていく彼の後姿を見て相澤先生は「夜嵐イナサ……。」となんだか意味深に呟いた。

それを聞いていた透ちゃんが「先生、知ってる人ですか？」なんて問う。それに対して先生は静かに呟いた。

「ありゃあ強いぞ。」

その言葉に思わず驚いた。相澤先生が素直に強さを認めて、それを人に言うって……それ無茶苦茶じゃない？？という考えは当たっていたようで、相澤先生が次に発する言葉に私達は驚かされることになる。

「夜嵐……昨年度、つまりお前らの年の推薦入試。トップの成績で合格したにもかかわらず何故か入学を辞退した男だ。」

雄英受けてたんだ……しかもそれをトップで蹴った……！？

「彼は雄英の推薦入試を受けてて……。」
「トップの成績って……。」

―実力は轟君以上……！？―

アホそうな顔してとんでもない人……みたいだ。あ、アホそうな顔はダメか。明るい顔って言おう。

「雄英大好きとか言ってた割りに入学は蹴るってよく分かんねえな。」
「急に公開告白するし、変なの。」

瀬呂くんと三奈ちゃんの呟きに「変だが本物だ。マークしとけ。」と相澤先生は返した。相澤先生、本当に警戒してるな……それってよっぽどってことだよね。気ィ引き締めないと。

「イレイザー！？イレイザーじゃないか！」

と、そんな私たちのところに女の人の声が届いた。呼ばれた相澤先生はどこか恐る恐る声の主のほうを向く。私もそちらを見ると、そこには美人な女の人がいた。

「テレビや体育祭で姿は見てたけど、こうして直で合うのは久しぶりだな！！」

どうやら相澤先生と知り合いで……親しい人？らしい。クエスチョンマークがついたのは相澤先生のとてつもない怪訝そうな顔が見えたからである。

相澤先生のすぐ傍まで歩み寄ってきた女の人はさも当然のように変わらないトーンでいった。

「結婚しようぜ。」
「しない。」

「ハッ！？」
「わぁ！！」

思わず体が固まった。「しないのかよ！！ウケる！」とひとり爆笑する女性に「相変わらず絡み図らいな、ジョーク。」と声をかける先生。は、へ？相変わらずってことはずっとこういうの言われてたってことで……え？違うよね？そういう仲じゃないよね！！？

「スマイルヒーロー、"Ms.ジョーク"！個性は爆笑！」

なんていいながらデクくんがヒーロー解説してくれたけど今重要なのはそこじゃない。そういう仲かどうかなのです……。