【ヒロアカ】重力操作系少女は仮免許取得試験に臨むそうで。Ⅵ【原作沿い】 (ページ19)

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250.何をしてんだよページ19

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BOOOOM!!と大規模な爆発が起こって私もデクくんも目を見開く。そして爆発の起こったほうを見て、更に目を大きく見開くことになる。

「対敵。全てを並行処理できるかな……。」
「ギャングオルカ！」

爆発地から現れたのはギャングオルカとそのサイドキックの人達だった。対敵、それってつまり……。

「敵役ってことか……。」

そういった直後、「敵が姿を表し追撃を開始！現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ救助を続行してください！」というアナウンスが入った。あぁ、やっぱりそうなるよね……。

ただでさえ難しい救助。その難易度が一気に跳ね上がった……。

「デクくん、どうしよう……。」
「うん……。」

デクくんとそんな会話をして警戒態勢を取ると、「みんなを非難させろ！奥へ！ヴィランから出来るだけ距離を置け！」と真堂さんがギャングオルカたちの下へ飛び出した。

「真堂……さん！？」
「デクくん、任せよう！」

真堂さんにその場を任せ、動けない人を優先軽くしてから肩を貸す。そして移動を開始した瞬間、キーーン！と耳に響くキツい音が鳴った。

「い～～！？」

意識とびそうな中、肩を貸していた人の耳を慌ててふさぐ。後ろを振り返ると間近でその音を聞いたらしく、真堂さんが倒れてしまっていた。

その次の瞬間、氷がギャングオルカを襲う。その氷を轟くんの個性だと理解した瞬間「緑谷！重操！」と聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。そこには私達を呼んだ尾白くんをはじめ、三奈ちゃんと常闇君の姿が。

「避難か！？手伝う！」
「皆！どこいたの！？」

なんでもここの近くの水辺のゾーンにいたらしく、近くで騒動が起こったから駆けつけたらしい。救助は梅雨ちゃんが引き続き行っているんだとか。そして氷の元を辿るとやっぱりそこには轟くんの姿があった。

――と、そこへ。

「ふぅきィイイイ飛べえええっっ！！」

そんな大声とともに強烈な突風が襲ってきた。……あぁ、もう1人しかいないね。悩む余地がない。

「敵乱入とか！中々熱い展開にしてくれるじゃないっスか！！」

そう、その正体はイナサくん。イナサくんとパッと目があって、「Aさん！どうもっス！！」なんて言われたから思いっきり目をそらした。まだ許してないから。

そんなイナサくんは次に轟くんと目があったようだったけれど、その瞬間表情が一変した。よくわからないけど……なんか険悪な感じだ。

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