【轟焦凍】嫌いだ。 ページ20
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唐突だけれどはっきり言おう。私は双子の兄である焦凍のことが嫌いだ。
私の個性は炎。父さんの血を色濃く受け継いだ結果といえる。この真っ赤な髪もそのためだろう。
自分で言うのはアレだけど私は所謂天才肌で、言われたことは結構何でもこなすことができた。No.2ヒーローであると同時に私より断然上手く炎を使いこなす父さんに憧れて、父さんの言う事はちゃんと聞いたし、努力だっていっぱいした。
自分と全く同じ個性を持ち、かつほどほどに才能もあった私を父さんはそれなりに可愛がってくれた。少なくとも私はそう思っている。
……けど、父さんの双子の兄である焦凍へ向ける気持ちは私の何倍以上も高かった。
父さんにとって私は"娘のひとり"。けれど焦凍は"自分のあとを継ぐ者"。……なんだ、この差は。
確かに焦凍の個性は凄い。紅白色にはっきり分かれた髪色から分かるように焦凍は氷と炎の2つの個性をそれぞれの手に宿す複合型。父さんとお母さんの個性が綺麗に交じり合った、父さんの求めていた究極の"形"。
私達の物心がはっきりとつく頃には、父さんはもう私なんかには目もくれなくなった。
ズルい、焦凍ばっかり。
私のほうが父さんの個性上手く使えるよ？
複合型じゃないけど……それでも……。
けれどそんな私の重いとは裏腹に、焦凍は父さんを嫌った。「お父さんみたいになりたくない」と言った。――そんなの、贅沢だ。
双子なのに何故ここまで違うのか。生まれ持った優秀な個性……なんで、それを持ってるのは私じゃないの。
嫌なら頂戴よ……ねえ、焦凍。ズルい、私だって父さんに期待されて、父さんの後を担いたい……それなのに、なんで……！！
「A……。学校、一緒に」
「行かない。」
「……そうか。」
ねえ焦凍。私は貴方が嫌い。
私の欲しいもの全部持ってる癖にソレを受け入れようとしない、贅沢な貴方が嫌いだよ。
「……は？焦凍なにその怪我。」
「ちょっと色々あった。気にするな。」
そうやってすましてるところも。
「おい、お前なんで怪我してんだ！」
「いや、戦闘訓練でちょっと怪我しただけで」
「菌はいんだろ！こっちこい！」
「っちょ、っと！」
私の気も知らないで馬鹿みたいに優しいところも。
全部全部、嫌いだ。
「(嫌い……なんだ。)」
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赤兎リエ輔(プロフ) - ひ〜やんさん» リクエストありがとうございます！！いやあもうありがたい限りで…！パート2のほうで書かせていただきます！ただ2人ともイマイチキャラがつかめておりませぬので、少々遅れてしまうかもしれませんがご了承いただければ幸いです。これからもよろしくお願いします！ (2018年4月22日 22時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ひ〜やん - リクです！ギャングオルカと、ベストジーニストをおねがいします！！！ (2018年4月22日 16時) (レス) id: f282bdc2c2 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - シエルさん» 了解です！リクありがとうございます…！それぞれ1話ずつという事でよろしいでしょうか…？ 中3ですです！同じですね！頑張りましょう。。。。 (2017年12月10日 11時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
シエル - 一覧を見たら中3だと…。すごい文才ですね！ちなみに私も中3です！受験頑張りましょう！病まない程度に…。 (2017年12月10日 0時) (レス) id: 1b83026ca2 (このIDを非表示/違反報告)
シエル - シエルです！ハハッ！いきなりリクします！轟様と弔様のツンツンデレ話をお願いします！甘甘で！ (2017年12月10日 0時) (レス) id: 1b83026ca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年8月22日 22時
