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「おい、止めなくて良いのか！」
「大分クソだぞ！」
会場の見物人の人達がセメントス先生に抗議する。けれど先生は何食わぬ顔だ。……きっと気づいているのだろう。
そしてまたお茶子ちゃんが突撃し、爆撃を喰らう。そこで1人のプロヒーローが立ち上がり、叫んだ。
「おい！それでもヒーロー志望かよ！そんだけ実力差あるなら早く場外にでも放り出せよ！女の子いたぶって遊んでんじゃねえ！！」
「そうだそうだ！！」
会場全体にかっちゃんへのブーイングが起こる。……あれ本当にプロヒーロー？
『一部からブーイングが……しかし正直俺もそう思』
『今遊んでるっつったのプロか、何年目だ！』
マイク先生の声に変わり、相澤先生の声が響いた。その声色は少し起こっているようにも思える。
『しらふで言ってんならもう見る意味ねえから帰れ。帰って転職サイトでも見てろ。
爆豪はここまで上がってきた相手の力を認めているから警戒してんだろ。本気で勝とうとしてるから こそ手加減も油断もできねえんだろうが！』
そう先生が言った直後。お茶子ちゃんが何かを呟く。……そして何故か、この距離なのに彼女の言葉が鮮明に聞こえた。
「ありがとう爆豪くん、油断してくれなくて。」
そういったお茶子ちゃんはある動作を行う。個性を解除する条件である指先あわせの動作を――。
途端に、上空から石が落ちてきた。何個もの石が大量に。
常に低姿勢で走ることでかっちゃんの視線と爆撃を下に集中させて瓦礫を蓄える。さらに爆風でかっちゃんから見えないときにそれらを浮かしてずっと準備してた――。
「(デクくんが考えたわけじゃなさそう……お茶子ちゃん、これ自分で……。)」
かっちゃんが上空を見上げている間にお茶子ちゃんは彼に近づく。これだけの瓦礫、よけるにしても壊すにしても隙ができるはずだ。
――このまま、決まるのか。
そんな思いに包まれた会場の空気が変わったのはすぐのことで。
かっちゃんが上空に腕を掲げ、とんでもない勢いの爆破を放ったのだ。風圧を一緒に運んできたそれはお茶子ちゃんを吹き飛ばす。
そして瓦礫たちは粉々になり、当たっても痛くない小さな小さな石と化した。
『爆豪、会心の一撃ィ！麗日の秘策を堂々、正面突破！！』
「化け物じゃん……。」
我が幼馴染ながら恐ろしい……。
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赤兎リエ輔(プロフ) - 私さん» パート3にもコメントありがとうございますうう！！ええ、ついにパート3です…((( 本当ですか…！めちゃくちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます…！御期待に沿えるよう、精一杯頑張らせていただきます！コメントありがとうございました！ (2017年9月8日 23時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
私 - 続編おめでとうございます！！ついにパート3ですか……もう本当、作者さんの愛がスゴいです！！(( これからも頑張って下さい。応援してます！ (2017年9月6日 2時) (レス) id: 9b4f9f305a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年9月2日 19時
