114.轟VS爆豪 ページ23
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あわてて保健室を駆け出し、客席を目指す。決勝はかっちゃんと轟くん、どっちが勝っても可笑しくない――！
「……あれ？」
客席へ向かう私と正反対に、飯田くんが前方から走ってきた。個性を使っているみたいで爆速で近づいてくる。
「飯田く……あ。」
声をかける暇もなく行ってしまった。……どうしたんだろう？少し歓声が聞こえるから今はまだ試合中らしいのに、正反対のほうへ……それも私にわき目も振らずに。
……トイレかな？
っと、今は試合だ。はやくいかなきゃ終わっちゃう。
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「間に合っ……て、ない、かも。」
会場が見える位置に出た。ステージに広がっていたのは場外ラインの外側にある氷の上で眠っている……正確に言えば意識を失っているであろう轟くんの胸倉を掴んでいるかっちゃんの姿。
「意味ねえって言っただろうがクソがぁ！！こんな1位なんて……、こんなの……！！」
そこまでさけんだかっちゃんが急に倒れた。けれど近くにいたミッドナイト先生のタイツが破れているところを見るに、先生の個性で眠らせたのだろう。
「轟くん場外！よって爆豪くんの勝ち！！」
ミッドナイト先生がそうコールし、会場が1番の盛り上がりと熱気に包まれる。
かっちゃんのさっきの言葉……こんな1位って言葉と意味ねえって言葉。かっちゃんは勝利に納得していない……なんで？
会場にころがる無数の氷の破片などを見るに轟くんが1からわざと手を抜いたようには見えない。じゃあ……考えられる可能性としては1つ。
「(轟くんが左を使わなかった……？)」
……今は考えてもしかたない。みんなのところに戻ろう。負けてしまったけれど一応3位入賞、表彰式もあるのだから。
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「あー！！Aちゃん！！」
応援席へ行くと、お茶子ちゃんに1番に発見された。それによりみんなに見られて、「Aちゃん！」とか「重操！」とか心配のまなざしで見られる。
「おい大丈夫なのかよ！爆豪のヤツ相変わらず容赦なかっただろ！」
切島くんが1番に駆け寄ってきてくれた。「俺らマジではらはらしてたんだぜ？」なんて上鳴くんが付け足す。
「リカバリーされたから大丈夫！ちょっと痛かったけど……。」
えへへ、と笑うと皆安心したような表情になって「よかった」と口々にこぼしてくれた。なんか……みんな本当に優しいなあ、なんてしみじみ感じた今日この頃。
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赤兎リエ輔(プロフ) - 私さん» パート3にもコメントありがとうございますうう！！ええ、ついにパート3です…((( 本当ですか…！めちゃくちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます…！御期待に沿えるよう、精一杯頑張らせていただきます！コメントありがとうございました！ (2017年9月8日 23時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
私 - 続編おめでとうございます！！ついにパート3ですか……もう本当、作者さんの愛がスゴいです！！(( これからも頑張って下さい。応援してます！ (2017年9月6日 2時) (レス) id: 9b4f9f305a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年9月2日 19時
