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「ッ！？」
「負けない……っ！！」
右腕が使えなくなるのを覚悟で、お茶子ちゃん方式の跳飛をするために左足で地面を蹴る。そしてかっちゃんの目の前に行ったところで、驚いているかっちゃんを見てから右腕を振りかぶった。
「あめえっつってんだよ……！」
その右腕を持ち前の反射神経で掴んだかっちゃんは更に爆破する。――けど。
「知ってた。そうすること。」
右腕が爆破されている間に手首を曲げ、間髪居れずに左腕を振りかぶって遠慮なんてなしに全力で彼を殴った。
確かな感触と会場の歓声、そして『重操、ここでやり返したァァ！！』というマイク先生の実況。それらは成功したのだと気づくのには十分すぎて。
会場を見渡してみたら怒りをあらわにして殴られたわき腹を押さえたかっちゃんの姿があった。そんな彼に挑戦的な笑みで言う。
「ずっと近くで貴方をみてきたのはこっちも一緒だよ。」
私の言葉に「クソが……ッ！」と私を睨むかっちゃん。そんな表情を見れただけで十分だ。
「ブッ殺す！！」
かっちゃんがこちらへかけてくるのが見える。……ああ、駄目だ。戦闘体制に入らなきゃ……は、やく……。
気づいたときには私は地面と体を合わせていた。……自分が倒れたと気づくのにそう時間は要らなくて。
まだ、だめでしょ。だってまだ勝ってないもん……勝たなきゃ、勝って、プロに近づいて――。
――そこからの記憶は、一切ない。
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目覚めた私の目に入ったのは白い天井だった。体がだるく、どうも起き上がり辛い。無理をして上半身を起こすと、「目が覚めたかい」と優しげな声がした。隣を見るとそこにはリカバリーガールの姿が。
「私、なんで……。」
どうやらここは出張保健室のようだ。何でこんなところに居るんだっけ……？私さっきまで何して……。
「ッ、試合！！」
そうだ、私かっちゃんと試合してて……それでかっちゃんに1発入れるて、それから、それから……。
「試合なら終わったよ。アンタは途中で気絶して爆豪の勝ちだ。」
リカバリーガールの言葉は大よそ見当のついていたことで。「気絶、ですか……。」とすぐに返せた。かっちゃんが勝って、私は……負けた。
俯く私の横でため息をついたリカバリーガールは口を開く。
「多少体はダルいだろうけど、リカバリーしといた。決勝戦、もう終わっちまうさね。はやく見ておいで。」
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赤兎リエ輔(プロフ) - 私さん» パート3にもコメントありがとうございますうう！！ええ、ついにパート3です…((( 本当ですか…！めちゃくちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます…！御期待に沿えるよう、精一杯頑張らせていただきます！コメントありがとうございました！ (2017年9月8日 23時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
私 - 続編おめでとうございます！！ついにパート3ですか……もう本当、作者さんの愛がスゴいです！！(( これからも頑張って下さい。応援してます！ (2017年9月6日 2時) (レス) id: 9b4f9f305a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年9月2日 19時
