94.奮え！チャレンジャー！ ページ3
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轟くんのとんでもない規模の氷結が会場を覆い尽くす。その氷によって凍らされた瀬呂くんに、ミッドナイト先生は「瀬呂くん、動ける？」と訊ねた。がっちり体を氷漬けにされている瀬呂くんは、声を震わせて答える。
「う、動けるわけないでしょ……いてぇ……。」
うん、そりゃそうだよね……。行動不能という事で、ミッドナイト先生により轟くんの勝利が告げられた。
「どーんまーい……！」
「どーんまーい！」
瀬呂くんへのどんまいコールがスタジアム内に響き渡る。……ほんとにドンマイとしか言いようがない。
少し申し訳なさそうな表情の轟くんが右手で瀬呂くんを覆う氷を溶かしていく。そうだよな、この氷だけじゃない、彼には炎の個性もある。……底が知れない。これには流石のかっちゃんも――
「……うわ。」
全くびびってなかった。かっちゃんは面白い物を見ているみたいに口角を上げて笑っていた。それはもう嬉々として。そんな顔に思わず小さく言葉が零れる。まあ強大な力を前に怯むような人種じゃないもんな……。
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それからあの大規模な氷を溶かすのに長い時間をかけ、第3回戦。
『B組からの刺客、綺麗なアレにはトゲがある！？ヒーロー科、塩崎茨！バーサス！スパーキングキリングボーイ！ヒーロー科、上鳴電気！！』
第3回戦はB組の塩崎さんと上鳴くんの試合だ。B組の人の実力が未知だから正直まだどうともいえない。
さぁ、そんな未知の第3回戦スタート……と、思いきや。
「あの！申し立て失礼いたします、刺客とはどういうことでしょう。私はただ勝利を目指してここまできたのであり、試合相手をあやめるために来たのではありません。」
『ご、ごめん！』
「そもそも、私が雄英高の志望を希望したのは決してよこしまな考えでなく、多くの人々を救済したいと考えたからであり」
塩崎さんからの真摯な申し立てに耐えかねて、マイク先生は『だからごめんってば！俺が悪かったから！』と謝った。「分かっていただけて感謝いたします。」と笑う塩崎さんの笑顔がとても綺麗だ。……なんか可愛い。
正直あの金髪くんとかのことあってB組の印象落ちてたけど(うちのかっちゃんも大概だろうけど)、拳藤さんや塩崎さんの人柄に触れてどんどん上がっていく。お友達になりたい……。
『と、とにかくスタート！』
「これ終わったら飯とかどうよ？俺でよければ慰めるよ？」
「え？」
「多分この試合……一瞬で終わっから！」
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赤兎リエ輔(プロフ) - 私さん» パート3にもコメントありがとうございますうう！！ええ、ついにパート3です…((( 本当ですか…！めちゃくちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます…！御期待に沿えるよう、精一杯頑張らせていただきます！コメントありがとうございました！ (2017年9月8日 23時) (
レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
私 - 続編おめでとうございます！！ついにパート3ですか……もう本当、作者さんの愛がスゴいです！！(( これからも頑張って下さい。応援してます！ (2017年9月6日 2時) (レス) id: 9b4f9f305a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2017年9月2日 19時
