２６８羽 ページ21
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「……あ。」
Aが誰にも聞こえないくらいの声でポツリと呟く。目の前の顔見知りの男は黒尾たちを睨んでおり、黒尾たちもまた彼を睨んでいた。
「おーおー、これはこれは。蛇さんじゃないですかー！1人でお買い物ですかぁ〜？」
黒尾が煽り口調で絡んだ。すると男はイラッとした表情を浮かべて言葉を返す。
「バレーが趣味の男がスポーツ用品店に居ちゃいけませんかねぇ？」
2人の間に険悪な空気が流れた。するとそんな男とふと目が会う。その瞬間、男の顔が嫌悪の顔から驚きへと顔を染めた。
「……アレ、もしかしてAちゃん？」
名前を呼ばれてAはすこしどきっとした。覚えられていたのかと、そう言う意味で。
完全に覚えられていないと思っていた。案外覚えられているもんだな、とどこかしみじみと思い、こちらも覚えているぞという事を示すために名前を呼ぶ。
「お久しぶりです。大将さん。」
「ん？」
「え？」
「お？」
「……。」
急にお互いの名を呼び合った2人に、音駒の4人は明らかに戸惑って見せた。
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「さっき言ってたいとこの友達です。」
「あーびっくりした。まさか居るなんて思わないじゃん。」
「まさか覚えて貰っているとは。」
「まーね。」
どこか親しげな2人にたじたじな音駒メンバー。先ほどまでいがみ合っていた興が一気にすっと冷めたその表情の冷たさといったらない。特に黒尾は。
そんな彼らをよそに、久々に会った2人の会話は続く。
「で、なんで東京に？宮城じゃないの？」
「まあいろいろあったんです。今話すとちょっと長いので面倒です。」
「へえ。大変だねー」
「仲よさそうだね。2人。」
「あれ？大将って春高のとき彼女っぽい子いなかったっけ？」
「あの子一応元カノだってよ。」
「……次はAちゃんか！？」
「Aとあの人がくっつくとか俺絶対いやっすよ！」
「東京から宮城は離れすぎだしないんじゃない？」
「いや、大将のやつならありえなくねえぞ……。」
「でも確か試合後元カノの子といい感じだったはずだけどな……。」
という風に、取り残された彼らも彼らで何気なく会話に花を咲かせていた。
「そーだAちゃん、LINE交換しよ！」
「そうはさせねえ！！」
「そうはさせねえ！！」
「クロ、リエーフ、五月蝿い。」
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さりあ(プロフ) - 古森くんと佐久早くんの番外編のお話がちょっと見当たらないのですが番外編part2にありますか？？お話がすごい気になります！！ (2021年7月31日 1時) (
レス) id: bfe73c86d0 (このIDを非表示/違反報告)
柿の種梅しそ味(プロフ) - すみません。なんか…話数違いません？なんか重なってる… (2019年12月23日 16時) (レス) id: c64161dde0 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - ざらめ煎餅さん» とーっても嬉しいお言葉ありがとうございます！面白いだなんて畏れ多い…！凄く励みになります…！御期待、応援に添えるよう精一杯頑張らせていただきますので、どうぞこれからもご愛読いただければ幸いです(*´ω｀) (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - tenipuri3rdさん» やっと続きを更新できます･･･！お待ちいただいてありがとうございました！楽しみにしていただけているようでなによりです(*´ω｀) 恋愛のほうは正直行き当たりばったりですのでなにもかもが未定ですｗそれでもこれからも楽しみにしていただければ幸いです！ (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ざらめ煎餅 - すっごく面白いです。更新頑張って下さい(｀_´)ゞ (2017年3月31日 1時) (レス) id: 233c1dd62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年12月23日 21時
