２６５羽 ページ18
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「味の素ナショナルトレーニングセンター、再び。」
自分で言って苦笑いする。Aは再びその大きな体育館を目の前にしていた。
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「何故ですか？私はもうそちらの件はお断りしたはずですが……。」
「分かってる。けど明日と明後日はどうしても人手がなくてね。2日だけでいい、手伝って欲しいんだ。そちらの責任者の人からの了承は得たから、後はキミの任意なんだけど……。」
Aが穴原を見ると、「君の好きなようにするといい、」と笑って言われる。……別にかまわないけれど、昨日合宿を辞退してこちらへきたというのに示しがつかない。それにこちらの選手を育成すると決めたところに2日のロスは大きい。
だがまあ育成が目的でなく単に人手が足りないという切実な願いであるから断るもの……。
「……分かりました。」
悩んだ挙句、結局Aはその件を了承した。
「よかった！詳しいことはFAXを送るから……、」
「分かりました……はい。失礼します。」
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通話が途切れた部屋、火焼は雲雀田のほうを向いて「よかったですね。」と笑う。雲雀田もきゅっと目を細めた。
「もう少し、広い世界を見て欲しいからね。」
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というわけで少し格好はつかないがこちらに2日間やってくることになった。まあ頼まれている身なのだし、格好など気にしないでいこうと自分に催眠をかける。
体育館の戸をなるべくそっとあけた。練習中の選手達が見える。そんな中で極力目立たないように火焼の元へ向かった。
「あの。」
「ああ、白石さん！まってたよ。」
にっと笑った彼に無愛想にぺこりと一礼したA。そんなつかみどころのないAに苦笑いして、ホイッスルを鳴らした。
途端に手の止まる選手達。そんな選手達を「集合！」の声で火焼は集めた。結局こうして目立ってしまうのだとAはため息をつく。
「えっと、知ってるよね。白石さんはこの合宿を1度辞退したけどこちらの都合で今日と明日の2日間だけまた参加して貰うことになりました。」
「あー……お、お久しぶりです。2日間ですけどよろしくお願いします。」
お辞儀をして、ざわざわと噂する選手達の声に耳を傾ける。「都合って何だ？」だとか、「ラッキ〜！」だとか。様々な声が聞こえる中で、突き刺さる影山からの視線をAは知らない不利をし続けた。
「はい、練習再開！」
火焼が2回手を叩いて選手達にそう促すと、また足早に散らばって練習に戻っていった
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さりあ(プロフ) - 古森くんと佐久早くんの番外編のお話がちょっと見当たらないのですが番外編part2にありますか？？お話がすごい気になります！！ (2021年7月31日 1時) (
レス) id: bfe73c86d0 (このIDを非表示/違反報告)
柿の種梅しそ味(プロフ) - すみません。なんか…話数違いません？なんか重なってる… (2019年12月23日 16時) (レス) id: c64161dde0 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - ざらめ煎餅さん» とーっても嬉しいお言葉ありがとうございます！面白いだなんて畏れ多い…！凄く励みになります…！御期待、応援に添えるよう精一杯頑張らせていただきますので、どうぞこれからもご愛読いただければ幸いです(*´ω｀) (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - tenipuri3rdさん» やっと続きを更新できます･･･！お待ちいただいてありがとうございました！楽しみにしていただけているようでなによりです(*´ω｀) 恋愛のほうは正直行き当たりばったりですのでなにもかもが未定ですｗそれでもこれからも楽しみにしていただければ幸いです！ (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ざらめ煎餅 - すっごく面白いです。更新頑張って下さい(｀_´)ゞ (2017年3月31日 1時) (レス) id: 233c1dd62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年12月23日 21時
