62話 ページ12
とりあえずフィルじいさんのとこ行ってみるか。
シャオロンおるかもしれんし。
コンコン…
「…ありゃ、おらんのか?」
あ、フィルじいさんなら歩くの遅いから時間かかるんや
忘れとったわ。待っとこ…
……、
…?
「…おぉ、魔術師の…!!」
「フィルじいさん!なんや居らんのかと思った…」
「すまんのぉ、もう腰がだめじゃ、ほっほ」
「シャオロンに治してもらわへんの？」
「老化は仕方のないこと。じきに街に骨を埋めることになるじゃろうな」
「はぁ〜…」
…シャオロンは不在のようや。
フィルじいさん、確かに歳いってそうやもんなぁ
いや歩かせて申し訳ない。
「戦士の彼もシャオロンも、あの建物におるじゃろうて。足も治してもらえ」
「え!?折れてんのわかるんすか!?」
「老人の観察眼を舐めるでないぞ?」
「おぉーすげぇ」
――いやあそこまで歩くのしんどいわい
なーんか魔力の回復もおっっっそいねんなぁ……
五日経っても万全じゃないねん、なんでやろか
「お邪魔しまーす」
建物に入った途端、ふと誰かの魔力を感じた。
黄金の魔力…これシャオロンのやつか!!
魔力の溢れる方向へを足を進める。
「シャオローン、おるかー?」
「…コネシマ!?ちょ、待ってろ開けるから!」
「急がんでええのに…」
…もうちょいドアから距離取っとけばよかった
焦りに焦って飛び出てきたシャオロン。
突き破るんかって勢いで開いたドアで顔面強打、そのまま転倒。鼻いてぇ〜…
「シャオロンお前…」
「あぁっすまんコネシマ!!無事やったんか!」
「まぁたった今無事じゃなくなったけどな…」
足に振動が伝わってまた激痛が襲ってくる。
シャオロンは俺をひと目見て状況を把握してくれた
「!!お前ちょっと待ってろ…動くなよ」
光輝燦爛なシャオロンの黄金の魔力に鳥肌が立った。
魔力量おかしいやろお前…明らか俺より多いぞ
炯然とした廊下に見惚れてるうちに、足の痛みはなくなっていた。
「…この一瞬で治したんか…?」
「? そやけど」
魔力の余韻さえ美しい
なにこいつ、マジで僧侶??
いや僧侶か…治っとるし…
「ゾムおるで」
「あ、ゾムぅ!!お前助かったん、か――――」
「…よぅ、コネシマ」
両目を黒の眼帯で隠し、ベッドに横たわっていた。
「……そうか、目はやっぱ…」
「Aとオレ、飛ばしてくれてありがとう」
「ありがとうてお前…なんか似合わんなぁ」
「感謝くらい言わせろや」
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天然記念ゴミ(プロフ) - ーーーさん» (^_-)-☆ (3月19日 2時) (
レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
ーーー - つ、つづきをくれーーー (3月18日 20時) (レス) @page26 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
こーど - めちゃ好き…面白いのになぜ伸びない… (12月28日 23時) (レス) id: 65133e32a9 (このIDを非表示/違反報告)
nu(プロフ) - 好きです…ありがとうございます……更新待ってます…！！ (12月27日 14時) (レス) @page8 id: b0397f8cd1 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - 天然記念ゴミ様の別の作品の、「一目惚れ悪魔と，，，(略)」の転生モノだと思っていて…今回ようやく気付いて。それは出会っていなかったようなものなので… (12月25日 18時) (レス) id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2023年12月24日 15時
