必死な弁明 ページ8
カップ麺1個しかないな。
……ま 食べなくていいかボクは
『これでいい…?ゾムなら絶対足りないと思うけど』
「ええん?ありがと」
久しぶりにカップ麺食った!とおいしそうにズルズル啜るのがちょっと面白くて、嬉しくて。
笑顔ゾムが戻ってきた〜…と安堵のため息が漏れた。
「…もうちょっと一緒におってもええか」
『え泊まるんじゃなかったの?』
「え??」『ん』
あの精神状態を見て1人にするのは嫌ですよ。
『いいよ、明日学校だけど』
「!!じゃあ甘える」
……そうそう、これくらいゴロゴロするのが丁度いいんですよ…
正直ヘルシャーとかの事はさっさと忘れて欲しいので
ボクでも史上かつてないくらいゾムと戯れる。
「なんか今日のAめっちゃかわいい…」
『…いつもが可愛くないみたいな』
「ち、ちゃうちゃうッ!!いっつもこう――オレが甘える側やん!」
―――――
『せま』
「ええやんAとくっつけて」
ベッド狭い。2人で入ったら結構密着せえへんとそのうち落ちる。
さっきAが『風呂入ってくる』言うから参入したろ思って、(無許可で)カーテン開けたんよな。
『!?、!!?』
「!…傷が…」
『は、恥ずかしいんだが』
しげしげと見つめすぎてしまった。
透き通るくらい白くて、華奢すぎる――傷が目立つ肌。
Aはやっぱ気にしちゃうんかな、オレに見られるの。
別に幻滅するとか絶対ないし、むしろ綺麗やって思った
まぁ追い出されたんですけどね。
「…痛かった?」
『えなにが…』
「傷」
オレの質問、デリカシーないやろか。
Aの体温を間近で感じて何故か息が止まりそうになる。
それもそうか。オレの目の前には少女らしい、白くて細い首筋がある。
「噛みついてみたいなぁ」
…は?今オレ 噛みつきたい …言うた?
ちょっと待ていろいろ誤解を生むぞ
絶対肉食獣かよ 思われたって
ほらもうA――こっち向いてもうたやん!!衝撃で!!!
『…え、ぞ ゾム…?』
「ちっちゃう!あの今のはホンマ心に留めておくはずの発言でして」
『噛みたいならどうぞ…?』
「…え」
『ギザ歯痛そうだけど』
ど、どうぞ…??
Aそれ誰にでも許してるんか?君警戒って言葉ご存知か?
あぁそっか…オレ歯がひとより尖っとるから。
噛んだら絶対血ぃ出る。
オレがAの身体に傷つけんの――?そんなんAのトラウマ再発掘してまうやん
「…ごめんA、冗談!」
『冗談のわりには必死な弁明が聞こえましたが…』
「じ、冗談なんや!!!」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天然記念ゴミ(プロフ) - あの、さっきのやつ見た人は何も無かったことにして目を閉じてください。はい (4月27日 10時) (
レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
もっぺぺ - ピピャァ...！夢主ちゃんとzmさんどっちも可愛いしストーリーもしっかりしていて面白いです！絵もめちゃ好みです！頑張って下さい！ (3月28日 9時) (レス) @page22 id: 03f74e1edc (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - 圧 倒 的 て え て え (3月27日 15時) (レス) @page22 id: ac293fa2a7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - どうも‥垢は違うけど名無していう名前の名無しです！もうっ本当に好きっ！プチ修羅場‥想像はなんとなくつきますね。ハハッ（） (3月4日 22時) (レス) id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - っっあ゛ぁ…！！(夢主とzmの可愛さに貫かれた私の叫び声)ありがとうございます(？) (3月4日 21時) (レス) @page21 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2023年12月5日 12時
