悪周期 ページ13
※普通に注意
―――――
殺人
限界まで追い詰められた状況で行う究極の選択
デメルングにとっての命は虫のようなものだろう
だから、ヘルシャーもいらないよ
生憎ボクは虫が嫌いなんだ
腕の鎖は強引に引き抜いた。おかげで血まみれ
デメルング家ってみんな運動神経カスなんだ
理由はおおよそ分かるけど
心の底からの怒りと殺意で視界が黒く歪む
ボクの目にはもう、ヘルシャーしか写っていなかった
不思議にも、自分以外の空間が全てスローモーションのように見える。
気付いたら。
ボトっ…と汚い音を立て、ヘルシャーの頭は床に落ち、足元に転がっていた
腕も腹もバラバラだ
右手には剣
…あぁ、ボクがやったのか。
これに至るまでの行動を何も覚えていない
……。
『――――ぞ、ゾム…』
邪魔だったから頭は蹴り飛ばして視界に映らないようにした。
ゾムに駆け寄って脈をみたけど 当然息がない
『うそだ…ヤダ、ねぇゾムっ起きて……』
剣を抜いたから出血が酷い
なんで大好きなひとの死に顔なんか見なきゃいけないんだ……
悲しみよりも 絶望というのが近かった
いっそのことボクも死のうかな
どうせヒト殺しだもん……自害しても誰も―――、
ゾムを抱き締めた。
冷え切って………起きてよ、ねぇ
ボクの命なんかいらないから
なんで
なんでゾムなの?
ゾムに心臓あげるから、ボクのなんかいらないから…
『……待て、』
違う
夢だ
匂いがない
遅いって…気づけよもっと早く
あぁそうだ
たしか今悪周期なんだ
隣にゾムいたよね
起きなきゃ……もうこんなとこ居たくない
夢だって気づいてからは早かった。
さっさと覚醒しちゃおうと意識を戻すだけで起きられた
夜中だし、
ちゃんとゾムも寝てる
そうだよ
あいつがここに来るわけ…ない、よね
さっきまで見ていた光景が脳裏によぎる
道路のガムのようにバラバラに飛び散った肉片
固形物が潰れる汚い音も
気持ち悪い
『ッ……おぇ…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天然記念ゴミ(プロフ) - あの、さっきのやつ見た人は何も無かったことにして目を閉じてください。はい (4月27日 10時) (
レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
もっぺぺ - ピピャァ...！夢主ちゃんとzmさんどっちも可愛いしストーリーもしっかりしていて面白いです！絵もめちゃ好みです！頑張って下さい！ (3月28日 9時) (レス) @page22 id: 03f74e1edc (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - 圧 倒 的 て え て え (3月27日 15時) (レス) @page22 id: ac293fa2a7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - どうも‥垢は違うけど名無していう名前の名無しです！もうっ本当に好きっ！プチ修羅場‥想像はなんとなくつきますね。ハハッ（） (3月4日 22時) (レス) id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - っっあ゛ぁ…！！(夢主とzmの可愛さに貫かれた私の叫び声)ありがとうございます(？) (3月4日 21時) (レス) @page21 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2023年12月5日 12時
